悉皆 繰り回し

長襦袢をお手入れしてもらいました

毎日いろいろなことが起こりますね。そして今日も暑い一日でした。

「危険な暑さ」の終わりがまだ見えない状況で、秋以降に着る着物の事など考えも及びませんでしたが、単衣と袷の長襦袢のお手入れが出来上がってきました。

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文字商店さんにお願いして、長襦袢がほつれたり、破れたりしていた箇所を縫い直し、丸洗いもしていただきました。これでいつ秋が来ても大丈夫です♡

さて、今日は月に一度の和裁教室でした。私は浴衣を製作中。やっとこさ「縫い」が始まり、今日は背中心に背伏をつけて縫いました。だんだんと形になってくるにつれ楽しくなりますね。

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浜松注染の浴衣、果たして来年に着られるでしょうか⁈


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好きなのに敬遠してしまう夏帯

手持ちの夏帯のなかで、好みにもかかわらず、まったく締める気が起こらず敬遠する夏帯が2本あります。残念でなりません。

敬遠している1本目は絽塩瀬の九寸名古屋帯です。萩が手描きされてる帯で、私はあえて萩の絽着物に合わせています。萩+萩で、色もピッタリ合うのでお気に入りの組み合わせなのです。

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が、この絽塩瀬の帯の重いのなんのって! かなりしっかりした重たい木綿の帯芯が入っていて、締めるとめちゃくちゃ暑いんです。6月でも無理でした。

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この重い帯芯が入っている限りは、うんざり。温暖化がさらに進むであろうこの先、締めるタイミングが無くなってしまうと思います。思いきって解きました。

帯の表地より、右の木綿の帯芯のほうが3倍ぐらい重かったです。洗い張りして現代物の軽い帯芯に変えたいと思います。

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そして敬遠している2本目も、絽塩瀬の九寸名古屋帯です。橋と流水が手描きされた黒地の粋な帯で、こちらも好きな帯なのに残念!

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こちらは帯芯は軽くて問題なし。ではどこが気に入らないかといいますと、お太鼓の幅が狭くて28センチしかないのです💦 下半身デブの私はお太鼓幅が31センチが理想、せめて30センチは欲しいのです。そうでないとランドセル背負ってるおばさんみたいになります。

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はい、こちらも解きました。洗い張りして、お太鼓幅も帯幅も広めに仕立て直していただこうと思います。帯芯も新しくしよう。

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解いたついでに、ほつれたり外れたりしていた銀駒刺繍を自分で補修しました。

来年の夏は、京都の悉皆・文字商店さんにリニューアルをお願いして、この2本の夏帯をお披露目したいと思います。

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シミだらけの麻着物を洗ってみたら

追記 チアキ先生の『本麻の洗い方!と注意すること!』をぜひご覧ください。


以下は私が洗ってみた体験談ですが、私の着物の絣は「化学染料」だったようで、洗剤や酸素系漂白剤も大丈夫でしたが、もしこれからお洗濯をされるお品が「草木染め」「天然染料」でしたら色落ちするみたいですので、くれぐれもご注意ください。



木綿や麻の着物は自宅で洗えますが、あまり洗濯が得意じゃない自分は出来ればプロにお任せしたいほうです。

自宅に産地不祥のラミー(苧麻の紡績糸)の麻着物があるんですけど、古いお品でシミというか茶色のアクが全体的に拡がっています。着物自体は気に入っているので、なんとかして着用可能まで持っていきたいのです。プロに頼む前に先日、思いきって自分で洗って染み抜き、漂白をしてみましたので備忘録として書かせていただきます。

最初はこんな状態。きつい茶色のアクが点在していて、着用はとてもじゃないけど厳しい💦

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ではドキドキしながら作業開始。たかはし着物工房さんのサイトで注文した「くるくるザブザブ」(ネットdeきれいパンツ用)に麻着物をたたんで、くるくる巻いてセットしました。

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洗剤と漂白剤は、ちと奮発して無添加の製品にしました。右の酸素系漂白剤は粉末です。

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洗濯機に麻着物を入れて、洗剤と酸素系漂白剤を適量投入します。洗濯機のモードは通常の洗濯と同じ「標準」にしました。なぜなら紡績糸なので布の強度は結構強い気がしたからです。ただし水量をマックスにして、他の洗濯物を入れずに単独で洗いました。洗濯機で40分ぐらいしっかり洗って、最後の脱水だけ早めにきりあげました。

期待しながら出来上がった着物を拡げてみたのですが、うーんシミの取れ具合は70パーセントぐらいかな。まだところどころ茶ジミが点在しているし、酸素系漂白剤をしっかり入れたわりには地色の白もくすんでいる感じ。やっぱり酸素系は優しすぎるのかな? 白くするなら塩素系? いやいやいやいや塩素系などを使ってしまうと絣の染料まで消えてしまうからアカン!

そこで改めてネットで酸素系漂白剤の正しい使い方を調べてみましたら。

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ええーっ、マジで⁈  酸素系漂白剤ってお湯を使わないと意味ないん⁈  これは私は知りませなんだー!皆さんご存知でしたか?

ということで、もう一度チャレンジしました。麻着物自体はラミー(苧麻の紡績糸)なので洗濯機でガンガン回しても大丈夫でしたので、今度は100均で購入した大きなネットに簡単に畳んで入れました。

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先ほどと同じ洗剤、酸素系漂白剤をイン。そして40度に熱したお湯を洗濯機に投入しました。湯量は適量で。「標準モード」で40分間ガンガン回して、脱水は早めに切り上げました。

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さてさて結果は如何に。

なんと素晴らしい!大成功!のひと言につきます。アクとシミだらけで廃棄も視野に入れていた汚着物でしたが、純白の地色が眩しいほどに輝いてピカピカ、もちろんシミも全部とれて新品同様に蘇りました。

これで仕立て直しが出来ます。いったん全部解いてパーツにしてアイロンをかけました。めっちゃ綺麗になってテンションあがります♪

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今回、どんくさい私には珍しい成功体験でしたので、どなたかのご参考になればと思い書きました。ただし、くれぐれも同じ麻着物でも手績みの繊細な上布は洗濯機ではなく、手洗いでお願いします!

また、布の収縮にかんしては今回データをとっておりません。

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悉皆の文字商店さんツアーへ

「歌舞伎鑑賞教室」観劇のあとは、南座のお向かいにある菊水でランチをいただきました。一等地に建つ老舗ですが、予約しなくても大人数を受け入れてくれる気楽なレストランです。ランチを食べているとき「実は私、これから悉皆(しっかい)の文字商店さんに、めざしさんと一緒に行くんです」と申し上げたら、「私も行ってみたい」「連れていってほしい」というお声があがりました。急遽、文字商店ツアーを敢行することになり、7名で訪問してきました。

染み抜き、お手入れ、お仕立てなどの悉皆業のほか、新品やリユース委託の着物や帯や反物を格安で販売してたり、丹後ちりめんの帯揚げや、バッグのオーダー、半額コーナーなどがあったりと、長く居れば居るほど、なぜか「掘り出し物」が見つかる不思議な空間なんですよね(笑)

皆さん「宝探しみたいで楽し〜い♪」と、おっしゃりながら、お気に入りをみつけて購入されてましたよ。もちろん悉皆にかんするご相談もなさってました。文字さんは名門なのに威圧感が無くて懐が広いから、お値段を含めて何でも聞けちゃうんですよね(笑)

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文字さんのブログにもこの日のことを書いてくださってます。

実は年末に科布の帯を購入して、文字商店さんにお仕立てをお願いしていました。この日、出来上がってきたので引き取りました。科布の帯といえば盛夏に締めるイメージがあるかもしれませんが、通年OKなんだそうです。

さっそく今日、焦茶色の結城ちぢみ単衣に合わせて締めてみました。

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お太鼓ゆがんどるな😅

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こちらの科布は八寸ではなく、九寸名古屋の開き仕立てで作りがしっかりしている(軽くない)ので、盛夏よりも通年のほうが向いてるような気がします。しかもひっくり返すと柄が入っていてリバーシブルなんですよ。

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京都の悉皆・文字商店さんに行ってきました

昨日は降りしきる激しい雨のなか、京都の悉皆・文字商店さんに行ってまいりました。

文字さんとご一緒にお写真を。私が着ている久米島紬は文字さんを通じてマダムSさんから戴いた逸品で、もちろん文字さんで仕立て直していただきました。手蜘蛛絞りの小紋から長羽織に仕立て直してくださったのも文字さんです。

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いつも文字さんに行くときは、おかんさん達と一緒なのですが、昨日は珍しく1人で伺いました。1人で行ったのは、7年前に私が初めて文字商店さんに行ったとき以来です。その時の記事です↓

文字さんに出会わなければ、こんなに自由に安くで着物を楽しむことが出来なかったんじゃないかな。私の着物ライフを支えてくださっている恩人だと思います。


さて、今回は帯を2本持っていきました。1本目は、龍村平蔵のモール一房文の袋帯です。

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そう!昔サイズのこの袋帯(420センチ)が大きな私には短すぎた! 帯を結ぶのに四苦八苦したブログ記事が、昨年末にGoogle砲にヒット。いつもの何十倍もアクセス数を集めてしまい、恥を全国に拡散してしまった、いわくつきの帯です(笑)

この龍村帯について文字さんに相談したのは、

①クリーム色の帯だが全体的に薄汚れがあるので、地色を濃い色に染め替えたい。希望は黒、墨黒、薄墨、チャコールグレー、紺みのある黒。

②地色を染め替えた上に、足し布で帯の長さを伸ばして仕立て直してほしい。(後から本袋帯と知る。筒状に織っている帯なので、足し布もテクニックがいるそうです)

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あと、もう一本は科布の九寸名古屋帯。たいていの科布は八寸帯だと思うのですが、幸か不幸か、こちらのお品は科布をふんだんに使った九寸帯なんですよ。用尺がたっぷりあるにもかかわらず、なぜかお太鼓幅を狭く仕立ててあります。また独楽の模様は可愛くて好きなのですが、お正月みたいだよね。夏に締めるなら、無地を表にしたほうが良いのでは? 八寸帯には出来ないのかしらん? など悩みどころがあるお品なんです。

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さすが文字さん。私の悩みどころをすべて受けとめてくださいました。素人考えで(ああでもない、こうでもない)と浅知恵を働かせていた私が恥ずかしい。染め替えのプロ、お仕立てのプロに相談していただいた上で、できるだけ費用を抑えられる方法で見積もりを出してくださるそうです。ありがたいことです。


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