明日4月6日(日)からBS時代劇『あきない世傳(せいでん)金と銀 part2』が始まるので楽しみです! 呉服屋の商いを描いた群像ドラマで今回のpart2では舞台が大坂の天満から江戸の浅草・田原町に移るので、どんな展開になるのかワクワクしています。

呉服指導を高田啓史先生(小紋屋高田、きもの文化検定委員長、講師)が担当なさいます。

それで思い出したのが、昔私が芸能社会で働いていたときマネージャーを担当させていただいた喜劇女優さんのこと。私よりふたまわり年上で、貫禄のある庶民的なキャラクターだったので、商業演劇の舞台(明治座とか御園座とか)に出演するときは、たいてい大店の女将さんと仲居頭とか主役の母親役が多かったのです。まぁ綺麗な着物を着ている役ですわね。
ところがある舞台でついたお役が「夜鷹」のリーダー。役自体は芝居どころが多くて演じ甲斐があり問題無かったのですが、衣装合わせの時に衣装さんが持ってきた衣装が、薄汚れた安物のボロボロの着物だったのです。
(こんなボロボロの衣装、いくら夜鷹役でも、きっと本人が激怒してNG出すだろうな。どう言って説得しよう💦)と私が緊張していたら、なんとその女優さんの目が爛々と輝いて「うわー、こんなボロボロの着物着るの初めてよ。これは面白いわ!もっとボロボロにしましょう!衣装さん、あと3箇所ぐらい継ぎを当ててください。それから顔のメイクも炭で汚そう」と嬉しそうにおっしゃったので驚きました。
確かに確かに。もし自分が役者だったら、綺麗な衣装だけでなく、いろんな衣装を着て、いろんな役を演じてみたいと望むと思います。



呉服指導を高田啓史先生(小紋屋高田、きもの文化検定委員長、講師)が担当なさいます。
それにしても主演の小芝風花さん、大活躍ですね。『あきない世傳』の呉服屋の女主人から、『べらぼう』の吉原の花魁まで、同時期に振り幅の大きい役を演じて、女優冥利に尽きるでしょうね。

それで思い出したのが、昔私が芸能社会で働いていたときマネージャーを担当させていただいた喜劇女優さんのこと。私よりふたまわり年上で、貫禄のある庶民的なキャラクターだったので、商業演劇の舞台(明治座とか御園座とか)に出演するときは、たいてい大店の女将さんと仲居頭とか主役の母親役が多かったのです。まぁ綺麗な着物を着ている役ですわね。
ところがある舞台でついたお役が「夜鷹」のリーダー。役自体は芝居どころが多くて演じ甲斐があり問題無かったのですが、衣装合わせの時に衣装さんが持ってきた衣装が、薄汚れた安物のボロボロの着物だったのです。
(こんなボロボロの衣装、いくら夜鷹役でも、きっと本人が激怒してNG出すだろうな。どう言って説得しよう💦)と私が緊張していたら、なんとその女優さんの目が爛々と輝いて「うわー、こんなボロボロの着物着るの初めてよ。これは面白いわ!もっとボロボロにしましょう!衣装さん、あと3箇所ぐらい継ぎを当ててください。それから顔のメイクも炭で汚そう」と嬉しそうにおっしゃったので驚きました。
確かに確かに。もし自分が役者だったら、綺麗な衣装だけでなく、いろんな衣装を着て、いろんな役を演じてみたいと望むと思います。


