きもの文化検定の勉強を始めると、まず最初に覚える歴史上の人物が、江戸中期に知恩院門前に住んでいた宮崎友禅斎かと思います。京都の「友禅染」は、扇面絵師の宮崎友禅斎の名前に由来するのです。当時、宮崎友禅斎は扇面のみならず、小袖の模様図でも一世を風靡しました。

ということで、目指せ!宮崎友禅斎とばかりに、私が扇面に絵を描いてきた時のお話しです(笑)

昨年12月に東京に行ったとき、たまたま日本橋の地下街を歩いていたら『正月事始め』という無料体験型イベントが開催されていました。一般の人が伝統工芸を体験できるらしく、江戸切子、江戸扇子、箱根寄木細工、藤枝茶合組、小田原提灯、駿河竹千筋細工と、大阪ではなかなか見ることができない工芸品ばかり。

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通りすがりの私が興味深そうに見ておりますと「予約してなくても体験できますよ」とおっしゃっていただいたので「では江戸扇子でお願いします」と、さっそく400年の老舗『伊場仙』さんのブースに案内していただきました。

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これから扇面に絵を描くなんて、まるで宮崎友禅斎になった気分だわ。でもお手本もないし、描き方を教えてくださる先生はどこ⁈  絵筆と扇子を前にして固まっておりましたら、ご担当の方が「お手本はありません。どうぞご自由に、思いのまま、お好きなようにお描きください」とおっしゃるではありませんか。

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(えーマジで⁈   お手本もないのにどうしよう。そうだ!紅葉がいい!紅葉を描こう!)

実は前日の夕方に、駒込の六義園に紅葉を観に行ってたのです。(12月に入ってもまだ紅葉があった)知らなかったけど、六義園の庭園は紀州の和歌浦の景勝をイメージして作られていて、なぜか東京にいながら「和歌山」を感じられる場所なんですよね。

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とりあえず、六義園で見た紅葉を思い浮かべながら描いてみましたが、、、ひ、ひどい💦シャレにならないレベルの低さ😭 あまりの絵心の無さに、おかんさん(日本画も水墨画もOK。ご自分で掛け軸を描ける)を大阪から呼びよせて助けてもらいたかったもん💦

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『伊場仙』の方も、褒めもけなしもせず、苦笑いなさりながら「やりましたな」の一言でしたわ(笑)

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自分が小学生だった時のほうが、はるかに上手かったと思うほどのひどい出来映え💦扇面絵って簡単そうに思ってたけど、私にはめちゃくちゃ難しかったです。

江戸時代の宮崎友禅斎って、よほどすごい絵の才能があったんだろうなぁ、、、つくづく尊敬してしまいました。

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