過日、Taitaiさんにならってばびゅーんとお江戸に行って履物をつくってきましたよ。

行き先は品川宿の丸屋さんです。

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久しぶりに伺いましたら、素敵な羽織と着物をお召しの若い女将さんがお店に出てらして、台に合う鼻緒のお見立てもしてくださり、助かりました。

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一足だけのつもりが、つい(笑)

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こちらの包装紙もお箱も好きなので、包んでもらってから宅配便で送っていただきました。

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野崎平表の烏表、、、下駄にするか迷いましたが、2の5枚草履にしました。鼻緒は草紫堂の紫根染を持ち込みました。

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三味舟形の糸春雨下駄に、鼻緒は女将さんが最初に手にした縞柄福林にグッときて即決しました。粋ですよね。

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お友達から頂戴した水玉模様の鼻緒を持ち込みました。ズバリこの鼻緒に合う台を女将さんにお見立ていただき「やはり白木でしょう」。私も同意見で白木の相千両下駄で決まり! さっぱりして可愛いくてお気に入りです。

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久しぶりに履き物を新調したので、新年の楽しみが出来て、心ほくほくしています。

話は変わりますが、着物しるべの会のメンバーRさんが大阪歴史博物館で開催中の展示会「心斎橋ときもの ー小大丸260年の歩みー」(12月23日まで)をお勧めしてくださいました。昭和時代の心斎橋に思い入れが強いおかんさんがさっそく行ってこられたようです。

するとおかんさん、展示会でバッタリと、着物しるべの会の横河オーナー、江崎先生、Nさんとお会いしたそうです。皆さん抜かりない! 大阪の着物愛好家にとって、綺羅星のごとく輝く垂涎の的だった呉服屋「小大丸」さんの閉業はショックですものね。「小大丸」さんでは浴衣反物と小物しか買ったことない私も、ぜひこの展示会は見ておきたいです。12月23日まで、なんとか行きたい。(ちなみにこの日、横河オーナーが履いてらっしゃる南部表の下駄がすごく素敵です)


最後に、展示会「心斎橋ときもの ー小大丸260年の歩みー」をおすすめしてくださったRさんの「小大丸さん愛♡」に溢れた、素晴らしい文章を紹介させてください。


恐縮ですが、大阪歴史博物館の「心斎橋ときもの ―小大丸260年のあゆみ 」のご案内をさせて頂きます(小規模な展示です)。

今年心斎橋の小大丸さんが閉店されました。旧き佳き時代のよすがだった大店も次々と消えていってしまい、ついに小大丸まで…涙。

小大丸さんは着物雑誌に一切掲載なさらない一徹さがありましたが、小大丸好みという独自の大阪商家風な華美さが素敵でした。

大谷崎もこの趣向を鍾愛していたようですね。
番頭さんいわく「大阪のいとはんは、バルナバで生まれで小大丸の産着を着る」とのことですが、該当のお方おいでなのでは^^?

西ノ宮播半や南地大和屋の展示会で呉服の名品を鑑賞させてもらい、私の着物観は小大丸の影響を受けた次第です。上方文化の灯がまた消える…、と残念至極です。

愛好家の皆さまに語り継いで頂きたい気持ちでご案内させて頂きました。

追伸:小大丸さんの閉店のこと、私が最近知り大ショックを受けたこともあり、ラインへ投稿させて頂きました。

番頭さんは、老舗呉服店という高格を体現されているようなご姿勢で、芸事お稽古で度々お目にかかっても閉店のことなど何もおっしゃらなかったのでした。いらないことは何もおっしゃらない、韜晦した、塩梅のいい、洒脱なお人です。昔は大正生まれの女性の店員さんが担当でした。この方も矜持を感じる趣味のよいお方でした。頂いた姿見は今も着付けで使用しています。

清田のり子さんの冊子「きもの」1号からもらい、これで若い頃は着物の知識を肥やしました。そんな思い入れがある小大丸=文化遺産と思っています。

この大呂に、小大丸の長い歴史を思うと着物に関わってきた人たちの人生を浮かび上がらせてくれる気がしました。


たいへん感銘を受けました。Rさん、ご親切にお知らせくださいまして、本当にありがとうございました。

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