先日、着物ブロガーのてんてんさんが送ってくださった京紅型「誰が袖」の裂地。美しいさまざまな小袖が衣桁に掛けられた様子を文様化したのが「誰が袖」だそうです。

平安時代の誰が袖とは、たんに着物の袖のことではなく、身につけた女性に薫き込められた香、つまり「匂い袋」の意味でもあるらしいのです。古今和歌集にも「色よりも香こそあはれとおもほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」と詠まれていて、誰が袖=匂い袋の意になっています。

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今回てんてんさんが送ってくださった荷物を解いてみますれば、めちゃくちゃ良い匂い! なんと誰が袖の裂地と共に、高貴な香りの匂い袋がそっと添えられていたのでビックリ。(なんて雅なはからいをなさるんだろう)と舌を巻きました。修学院離宮でお求めになった匂い袋だそうです。

てんてんさんにお礼を申し上げると「ガサツな粗忽者で失礼致しました」とおっしゃるので、さすが京都暮らしのお方は上品のレベルが全然違うわぁ〜と感嘆しました(笑)

というか、てんてんさんのお人柄でしょうね。千手観音とか親分とか呼ばれて豪放磊落で男気がある面と、寛容でお優しく細やかな気配りができる女性らしさを併せ持つ、素晴らしいお人柄!最強ですね!あらためて御礼申し上げます。

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京紅型「誰が袖」の裂地は、やはり帯に仕立て直したくて以前解いていた深緑の着尺と合体させて、京袋帯か九寸名古屋帯に仕立てるつもりです。もちろん自分でようやりませんので文字商店さん頼みです。楽しみです!

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帯のリメイクといえば、タイシルクのお気に入りのハンカチが2枚あるので、土台の塩瀬名古屋帯に自分で貼り付けようかと思ったのですが、土台の帯の色があまりにもドンピシャなので、いったん解いてプロに縫い直してもらおうかなと考えています。自分の腕前をまったく信用しておりませんゆえ(笑)

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あと先般、宮古上布の身丈を伸ばした時に継ぎ布として使用してもらった材料用の宮古上布も残っています。糸も太いので、名古屋帯か半幅帯にリメイクしてもらおうかなと考えたのですが。

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いやいや、藍の染料を使った帯は、汗かきの私にはたいへん危険ですね💦 こちらは文字商店さんで日傘にしてもらおうかと思っています。

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