例年なら春が近づくにつれ仕事量が増えていくはずの私の仕事(調理)も、今年は新型コロナウィルスの影響で閑なのです。残業もなく明るいうちに帰れるのはありがたいけど業績が心配です。
こんな時間的余裕がある時こそ、長編の本を読破したり、きもの文化検定の勉強をするのに持ってこいだと思うんですが。暇だとつい安いモノをポチッとしてしまいますねぇ。読書や勉強そっちのけでショッピング方面に流されている今日この頃です💦
ところで昨日昼、職場の休憩室のテレビで『鬼畜』(2017年テレビ朝日 和泉聖治監督)が再放送されていて、ぐいぐいドラマに引き込まれ午後の仕事に遅刻してしまいました。ああ、最後まで観たかった。
『鬼畜』はご存知の通り、松本清張の短篇小説が原作。不朽の名作の呼び名にふさわしく、昨日私が観たドラマのキャストも玉木宏、常盤貴子、木村多江と豪華な顔ぶれでした。着物好きとしては真っ先に愛人役の木村多江さんの浴衣姿に注目。本妻と愛人が鉢合わせする緊迫するシーンにもかかわらず、(やっぱり藍染の浴衣は美人をより美人に際立たせるわね)と感心しておりました。
数えきれないぐらい観た映画版『鬼畜』(1978年松竹 野村芳太郎監督)も緒形拳、岩下志麻、小川真由美とすごいキャスト。同じシーンで愛人役の小川真由美さんがやはり藍染の浴衣を着ています。色気がありますね。
うーん、観てないから偉そうに言わせてもらえば、黒木瞳さん(本妻)と室井滋さん(愛人)の役を逆にしたほうがドラマにリアリティが出たのでは⁈ 願わくば黒木瞳さんを愛人役にして、藍染の浴衣を着せて欲しかったです。
でも本妻のほうが出番が多くて役が大きいからね。映画版の岩下志麻さんの狂気に満ちた演技がおそろしくて生涯忘れられません。「極道の妻」の岩下さんが優しく見えるほどです。(画像はすべてお借りしました)