還暦着物好き日記

前回の続きです。

せっかく大阪市内に出てきたので、何ヵ所か回りました。高島屋大阪店で開催の民藝展と「柚木沙弥郎と仲間たち展」へ。どちらも好みなのでとても良くて長居しました。



もちろん一階のニ風谷アットゥシ織も拝見してきました。凄い！の一言に尽きます。



難波から中之島に移動。都会のなかの盆踊り、中之島なつまつりに５年ぶりぐらいに行ってきました。



といっても母の夕食の支度をしなければならず、明るいうちにチョコッと覗いてきただけです。会場の人出はまだ空いてましたが、それでも浴衣姿の方がたくさん来られてました。協賛企業のビジネスパーソンの方々が、お仕事の一環でスーツを脱いで浴衣を着て大挙して参加されてましたが、得意満面の笑顔でみんな嬉しそう！　浴衣を着ると誇らしい気持ちになれるから良いですよね！　元気になります！



残念ながら後ろ髪引かれながら早退しましたが、盆踊りめちゃくちゃ盛り上がったそうです。毎年、河内家菊水丸さんが音頭を取っておられます。



でも会いたかった友達の一人、まさよさんに会えたので良かったです。



盆踊りの参加は叶いませんでしたが、浴衣は汗だくになってしまいました。

私は浴衣はいつも普通のクリーニングに出していましたが、よく考えてみたらドライは困ります。やはり水洗いしてもらわないと。ということで近々、初めて自分で浴衣を洗ってみようと思います。

２週間ほど夏休みを頂戴しまして、今日からまたブログを復活します。しばらく休んでいるうちに書き方を忘れてしまい、たどたどしい文章になるかもしれませんが、今後ともよろしくお付き合いください。

さて先日、新阪急ホテルで開催された山崎陽子さんのトークショーに行ってきました。京都きもの市場さん主催です。Instagramで参加者募集を見つけてすぐに申し込みました。

初めてお会いした山崎陽子さんは、思ったとおり聡明で洗練されている都会人で、しかも可愛いらしさも備えてらっしゃる無敵のひと。オーラが光り輝く佳人でした。



トークショーに山崎陽子さんがお持ちになった私物のお着物と帯です。左は今年人間国宝になった松原伸生さんの笠文の長板中形、芭蕉を描いた手描き友禅の名古屋帯。中央は宮古上布の着物、芭蕉布の名古屋帯。右は芭蕉布の着物、きびそ（蚕が最初に吐き出す糸）で織った名古屋帯。山崎さんが品物とコーデをひとつひとつ説明してくださいました。



最後に質問コーナーで私が「芭蕉布の着物に合わせる帯は、やはり自然布が良いのでしょうか？」と質問させていただきました。山崎さんも芭蕉布には自然布の帯が相応しいと思ってらっしゃったそうですが、「意外ですが、なんと友禅の帯も合うことがわかったんです！」とおっしゃったのでビックリしました。

この時の帯だそうです↓  京都きもの市場さんの連載「きものと」の取材で、山崎さんが芭蕉布のお着物に合わせてらっしゃるのが、加賀友禅の千鳥と網干の帯です。「芭蕉布と加賀友禅なんて頭の中では結びつかないのですが、ふと置いてみたらなんだか面白くて」と書いてらっしゃり本当に素敵です！

私もぜひ真似っこしたいと思いました♡

最後に記念撮影もしていただきました。山崎陽子さんは越後上布に、おあつらえしたばかりの新里玲子さんの帯「向日葵」を披露してくださいました。素敵すぎます！　かっこいい！



私は竺仙の乱菊の綿コーマ浴衣に、八重山ミンサーの八寸帯を太鼓に結びました。

もちろん新刊にサインもいただきました。山崎陽子さんのことを「先生」とお呼びしたら「私は先生ではないんですヨ」とおっしゃってました。着物歴たった１０年とは思えない（私も１０年😅）こなれてらっしゃる着こなしに、やっぱりセンスが違うわーと感服しました。何より着物が大好きで、心から楽しんでらっしゃいます！　私も楽しもう！

残暑お見舞い申し上げます。猛暑に加えて台風上陸の心配もあり、気を引き締めながらお盆を過ごしています。

昨日、教会に行ったときの装いです。堺の古布きもの佐藤さんで購入した絣の宮古上布をほどいて、京都の文字商店さんで身丈をのばして仕立て直ししました。



草履は北品川の丸屋さんのパナマ。鼻緒は小千谷縮です。



文字商店さんで宮古上布を仕立て直した時の記事です。



一見、科布などの自然布に見える八寸名古屋帯ですが正絹の羅帯です。大福屋さんで購入しました。自然布にはめちゃくちゃ憧れていますが、追いかけていたらキリがないので、私にはこちらで充分、、、と自分に言い聞かせて物欲を抑えています（笑）でも涼しくて巻きやすい良い帯なんですよ！



バッグは地元のレザーショップbeniyaさん謹製の手編みバスケット。教会の姉妹からプレゼントしていただきました。可愛くて持っていると気持ちが弾みます。




そして半衿はひめきちさんの新作「渡来人」の絽です。気に入りすぎて縮緬バージョンも作っていただきました。帯締めは琴柱、帯揚げはブルーとグリーンの染め分け縮み。

実はクルマのエアコンが突然壊れてしまいました。このひどい暑さのなか、クルマの窓を全開して、汗をかきかき運転しております💦　こんな時、自宅で水洗いできる宮古上布や麻長襦袢はめちゃくちゃ重宝しますわ（笑）

もうクルマは修理せず新しいクルマに乗り換えることにして、先日決めてきました。お盆明けたらクルマの契約、納車やら、年金受給の手続き、その他いろいろやらないといけないことが押し寄せておりまして。

このブログを２週間ほどお休みさせていただきます。まぁ夏休みみたいなものですね。次回更新は８月２９日頃になると思います。

読んでくださっている皆さま、いつもありがとうございます。まだまだ暑さが厳しいですが、どうぞお身体ご自愛くださいませ♡

近所の海水浴場に今年、大阪初の海上アスレチックのウォーターパークがオープンしたことを知り、どんなものか見に行ってきました。



といっても、行ったのが朝７時でしたので肝心のウォーターパークがまだ組み立てられてませんでした💦

海に浮かんだウォーターパークをバックに浴衣の写真を撮ろうとした目論見は外れましたが、早朝の夏空は吸い込まれそうなほど青々としてるし、ビーチにもまだ人がいなくて静かで良かったです。

竺仙の綿コーマ「荒磯」に、届いたばかりのkosodeの半幅帯「市松家紋」です。




後ろ姿の写真これだけ（汗）しかも浪人結び（サムライ結び）をしたつもりが、ほどけて変形してしまっています。



この後、市場に新鮮な野菜と果物を買いに行き、午前中に他の用事もサクサク済ませました。

早起きは効率よく時間を活用できて、やっぱりいいなぁ〜。私は若い頃長い間、夜型人間で生きてきたので、午前中ほぼ使えなくてもったいないことしたと後悔してます。早起きは三文の徳というのは真理ですね。

昨年の今ごろ、姪の結婚式に参列しました。親族ですので着物を着るなら黒留袖か色留袖が相応しいかと思いましたが、あいにくこの時点で私はどちらも持ってませんでした。それなら絽の訪問着を着ることにして、貼り紋でひとつ紋をつけていこうと考えました。

が、事前に姪にリサーチした結果、当日は新郎新婦、仲人、両親、親族、参列者共、着物を着る人は誰もいないということが判明！　これは私の一人勝ち⁈（笑）どんな格の着物を着ていっても較べてくる人が誰もいないから自由や！（笑）

ということで、無紋の絽の訪問着で参列しました。もちろん帯や帯締め、帯揚げは金銀いれときましたよ。



こちら絽の訪問着も長襦袢も文字商店さんでお支度していただきました。

都心のホテルで、パワーカップルの新郎新婦の会社関係が大勢参列すると聞いていたので、淡いグレーの着物にしました。会場で着物だったのは私だけでしたが、ブラックフォーマルやくすみカラーのドレス姿がほとんどの中、グレーの着物は悪目立ちせず雰囲気に調和していたと思います。まぁ都会的というか地味ですよね。

それでも、こんなおばさんが着物を着ているだけで「着付け大変なのに綺麗にしてくれてありがとう」「お金をかけてくれてありがとう」と姪がすごく喜んでくれたし、予想外にほめてくれる人がたくさんいて嬉しかったですね。