2021年04月

日本傳統織物集成その2(全3回)

昭和50年発行の『日本傳統(でんとう)織物集成』(染織と生活社)を手に入れましたので、裂地集の内容を3回に分けて記録しておきたいと思います。

(写真の左上→右上→左下→右下の順で染織名と製作者を記載しています)


◯尾張国 有松鳴海絞 三浦絞 嵐絞(竹田嘉兵衛)
◯遠江国 掛川葛布 無地(名倉英一商店)  先染(川出幸吉商店)
◯遠江国 ざざんざ織(平松実・哲司)
◯信濃国 開田麻衣(畑中たみ)       
    能登国 能登麻蚊帳地(高山新助)
◯信濃国 有明天山紬(本郷大二)
◯信濃国 飯田紬(龍口良三)
◯信濃国 絁紬(岡谷ゴブラン工芸織物)
◯信濃国 絓紬(岡谷ゴブラン工芸織物)
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◯信濃国 柞蚕紬 ふとり紬(岡谷ゴブラン工芸織物)
◯信濃国 上田紬(藤本)
◯甲斐国 大石唐糸織(天野文治郎)
                  甲州唐糸紬(望月清司)
◯甲斐国 甲州八端 甲州緞子(高部通正)
◯越後国 本塩沢(南雲庚三)
◯越後国 越後上布(林宗平)
◯越後国 片貝木綿紬(紺仁染織工房)
◯越後国 越後マンガン絣 普通マン 逆マン(広直産業)
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◯越後国 加茂木綿(茂野福平)
                  葛塚木綿(綿伍織物)
◯越後国 五泉平(三富三郎)
◯越後国 山辺里平(山辺里機業)
◯越後国 越後裂織(東北工芸)
◯越後国 山北科布(伊藤梅子)
◯越後国 山熊田楮布(山熊田会)
◯越後国 山熊田藤布(山熊田会)
◯武蔵国 長板中形(清水幸太郎)
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◯武蔵国 多摩結城(菅沼政蔵)
◯武蔵国 村山大島紬(村山織物協同組合)
◯伊豆国 黄八丈(山下めゆ)
◯伊豆国 鳶八丈(山下めゆ)
◯伊豆国 黒八丈(山下めゆ)
◯伊豆国 八丈おやり糸紬(山下めゆ)
◯武蔵国 正藍武州紺織 青縞(野川染織工業) 弁柄入(阿部染織工業)
◯武蔵国 秩父銘仙(逸見忠重)
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◯下総国 銚子縮(常世田秀雄)
◯安房国 館山唐桟(斎藤穎・光司)
◯上野国 桐生御召(森秀織物)
◯上野国 伊勢崎珍絣(早川富雄)
◯上野国 中野白絣(山口光由)
◯下野国 益子木綿(日下田博・正)
◯常陸国 本場結城紬 平織(本場結城紬技術保存協会)
◯常陸国 本場結城紬 縮(同上)
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◯常陸国 石下紬(茨城県結城郡織物協同組合)
◯常陸国 筑波絣(梶井茂)
     浜田紺絣(荻野博)
◯常陸国 谷和原木綿(北島昇)
◯岩代国 会津麻布(五十嵐チョウノ)
◯岩代国 会津木綿(山田木綿織物)
                  会津青木木綿(佐藤庄太郎商店)
◯羽前国 紅染手紬(新田秀次)
                  紅花紬(猪俣市彌)
◯羽前国 みちのく紫根染紬(みちのく紫根染同好会)
◯羽前国 栗虫紬(小島織物)
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はあああ、裂地集を一枚一枚眺めてるだけで私幸せです。

前にも書きましたが、どうやら私は自分が着物を着て装うことよりも、布や資料を集めるほうが好きみたいなのです。実はコレクター気質があると思います。財力が無いので日本全国の染織品を集めることは叶いませんが😭

でもこの裂地集を持つことができて充分幸福です。こちらで充たされているので、今のところ物欲方面は抑えられておりますが、このまま抑えられたらいいな(笑)明日に続きます。

デハデハ🤗

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日本傳統織物集成その1(全3回)

昭和50年発行の『日本傳統(でんとう)織物集成』(染織と生活社)を手に入れましたので、裂地集の内容を3回に分けて記録しておきたいと思います。


(写真の左上→右上→左下→右下の順で染織名と製作者を記載しています)


◯薩摩国 本場泥大島紬(本場奄美大島紬協同組合 鹿児島県織物工業協同組合)
◯薩摩国 本場泥藍大島紬(同上)
◯薩摩国 串木野木綿(福元金之助) 
 肥後国 肥後木綿(宮崎染織)
◯薩摩国 薩摩絣 男物(中川商店)
◯薩摩国 薩摩絣 女物(永江明夫)
◯日向国 綾の手紬 恵利蚕紬(綾の手紬染織工房)
◯肥後国 天草更紗(中村初義・二人)
◯肥前国 佐志綟織葛布(松尾アサヨ)
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◯筑後国 本場久留米絣 女物(松枝玉記)
◯筑後国 本場久留米絣 男物(森山織物)
◯筑前国 博多織(小川善三郎)
◯伊予国 五反田縞(神山織布) 宇和木綿(福本織布)
◯伊予国 狩江木綿(三好織布) 伊予木綿(渡辺織布)
◯伊予国 伊予絣(本宮豊・紀一)
◯土佐国 土佐綿紬(浜田織布) 和食木綿(芸西織物)
◯阿波国 阿波しじら織 本製(川端芙美) 阿波しじら織 並製(長尾織布)
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◯讃岐国 保多織 先染(岩部保多織本舗) 保多織 後染(香川保多織)
◯出雲国 上講武藤綟織 古裂(不詳)
甲斐国 奈良田のタホ 古裂(不詳)
◯出雲国 廣瀬絣(天野圭) 廣瀬絣(不詳)
◯出雲国 出雲裂織(北村トヨ・マツノ)
◯出雲国 弓ヶ浜絣(島田太平)
◯伯耆国 倉吉木綿(福井貞子)
◯備後国 備後絣 本製(池口織布) 備後紬 並製(備後紬協同組合)
◯美作国 作州紬(大一織物)
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◯丹波国 丹波布(丹波布技術保存会)
◯丹波国 丹波木綿(前川澄治)
◯丹波国 丹波黒谷紙布 丹波太物(河口三千子)
◯丹波国 世屋藤布(宮津市農協世屋支所)
◯山城国 京疋田鹿子(京都絞工業協同組合)
◯大和国 奈良晒生平(中川政七商店)
◯大和国 月ヶ瀬御料麻布(坂西定雄)
◯大和国 大和木綿(新キクエ)
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◯大和国 大和白絣(梅本道夫)
◯近江国 野洲木綿 藍染(森卯一) 近江木綿(紺喜染織)
◯近江国 藤網代織(福島工業)
◯近江国 網糸織(加藤長三)
◯近江国 葭織(マルチ工芸)
◯近江国 近江上布(川口織物)
◯近江国 甲津原麻布(山﨑又市)
◯加賀国 加賀紙衣(坂本宗一郎)
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◯能登国 能登上布(山田宗次・宗一)
◯能登国 能登紙布(高山新助)
◯越中国 越中絣 福野手縞(吉井織物)
◯越中国 福光麻布 本製 半洋 亜麻(舟岡喜一郎)
◯伊勢国 松阪木綿(御絲織布) 伊勢木綿(臼井織布)
◯美濃国 結び織(小島武)
◯飛騨国 高山憲法染小紋(石倉繁三)
◯美濃国 郡上紬(宗廣力三)
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一枚ずつ手にとって眺めていると、日本全国の染織を訪ねる旅に出ているような楽しい気持ちになります。明日も続きます。

デハデハ😊

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着物を2枚手放しました

右肩が痛くなりかれこれ2ヶ月経つけど、一向に痛みが治らないので、大きな病院の整形外科に行ってきました。診察の結果なんと五十肩ではなく、僧帽筋膜炎症と言われました。ストレートネックで首から肩がコリコリに固まって激痛が走っている状態だということ。

てっきり五十肩だと自己診断してたので触らないほうが良いと思い込んでおりましたが、逆にストレッチや肩こり体操などで筋肉をほぐしたほうが良いらしいのです。

さっそく帰宅して、YouTubeで肩こり体操をやってみました。
軽く2セットほどやってみて一晩寝たら、痛みが消えて腕が動くようになっていました!すごい!これでヘアセットの練習と着物を着るのを再開できたらいいな。しばらく肩こり体操を続けてみようと思います。


筋肉といえば、先日の「ためしてガッテン」で、食べるときの飲み込み(嚥下)を良くするための意外なストレッチを紹介していました。
父が誤嚥性肺炎で亡くなりましたので、私自身も喉の飲み込む力の衰えを気にしてまして、この方法は覚えておこうと思いました。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

手持ちの着物を2枚、手放しました。縹色の単衣の染め紬。

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そして染め替えを検討していた珊瑚色の袷の色無地。

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母国の医学のために日本に勉強にいらしている留学生の方にお譲りしました。体型が私とまったく同じで、ご縁を感じましたので!

収納スペースが少し広くなったので、お仕立て中の着物も気持ちよく迎えることができそうです。

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あらためて着付けは重要だと思う理由

大阪は今日から緊急事態宣言が発出されました。また辛抱、我慢の閉塞的な日々が続きますが、どうかウィルスの感染拡大が抑えられますよう、踏ん張ろうと思います。

さて、先日の記事「着物は腹で着る?」の続きです。

努力家で器用な彼女は人一倍早いスピードで着付けをマスターしたのですが、コロナ禍でお出かけもままならず着物を着る機会もなく、いったん着物から離れてしまいました。

で先日、約一年ぶりに自宅で着物を着てみたら、着付けがまったくうまくいかなくなっていて愕然としたそうです。あちらこちらが皺だらけ、帯結びも何回やり直しても納得いかなくて、(一年前は簡単に出来たのになぜ下手になったんだろう)と。

その後、練習を重ねて自宅でなるべく着物を着ているらしく「全然自信がないけれど」と言いながら、着姿の画像を送ってくれました。それを見て私は思いました。(すごい!お腹で着物を着てる!)

一年前の彼女は、そつ無く綺麗に着物を着ていたけれど、どこか借着みたいでよそよそしい着姿だったような。でも一年後の今はすっかり板について安定感、こなれ感が漂っていました。やっぱり継続は力なり、何事も上達するには時間をかけることも必要だと思いました。

画像が無いので、先月京都に行ったときのお写真を。私の着姿より、後ろ姿のおかんさんのセルフヘアセットに注目!お綺麗でお上手ですよね!

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私自身、プロではなくイチ愛好家に過ぎず、着物について語れるような立派なスキルも経験もありませんが、たまたま自分が料理を作る仕事をしてますので、よく着物と料理を対比させて考えることがあります。

私が思うに、着物と料理は共通点がある。どんなに新鮮で高級な食材を、最高の技で美味しく調理したとしても、最後の盛り付けが汚くうまくいかなければ、すべてが台無しです。100点満点の食材、100点満点の調理が、盛り付け次第で120点にも20点にもなると思います。料理を生かすも殺すも盛り付けの美しさ次第です。

これを着物に置き換えてみたら、盛り付け=着付けですよね。人間国宝の作家さんが最高級の糸で染織した手の込んだ布を、一流の和裁士さんが最高の技術で丁寧に着物にお仕立てしても、最後に着たときの着付けの技術がまずければ、すべての価値が台無し! 逆に安価な素材の着物でも着付けが抜群に美しければ化けます。着付けの技によって、着物と着ている人が燦然と輝いて素敵に見えると思います。

そう考えると着付けって重要です。手順さえ覚えればOKではなく、そこから先の研鑽をたゆまず積んでいきたいものだと思いました。これは正統派着物の人だけでなく、和洋ミックス派など「自由に」着物を着ている人だって同じだと思う。いや、むしろ和洋ミックス派の人のほうが、綺麗に演出する努力を常に続けているような気がします。

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着物は腹で着る?

洋服のセンスがいい人は着物のセンスもいいと私は思っています。

知り合いの同世代の女性は都会的で洗練されたファッションセンスの持ち主。ハイブランドのスーツを着て、エルメスのバッグにジミーチュウのヒールで街を闊歩する人。そんな彼女が突然、お母様からお着物と帯をたくさん譲られたことをきっかけに、着付け教室に通い出しました。

生来、負けず嫌いで真面目な性格の彼女ですから短期間で着付けをマスターしてしまい、あれよあれよと名古屋帯も袋帯も結べるようになりました。しかもお母様から譲られたお着物も、現代物や作家物などの素敵なお品ばかり。もともと洋服のセンス抜群な彼女ですから、お母様の素敵な着物をうらやましいぐらいかっこよく着こなされてました。

彼女から着姿の写真を見せてもらうたびに「私の着付けどう思う? おかしなところあったら教えて」とアドバイスを求められるのですが、いやいや初心者とは思えないぐらい着付けも完璧なんです。襟元も綺麗だし、おはしょりも裾つぼまりも出来てるし、帯結びも文句なし。衽線も繋がってるし、間違ってるところ、直すべきところは無いんですよ。さすが洋服のセンスがいい人は着物もスマートにそつ無くお召しになると感心しました。

ただ一点だけ、ものすごく気になったことがありました。彼女の着付けは何一つ間違ってないのにどこか違和感がある。洋服のように「肩で着ている」と私は思いました。

私の感覚ではなんとなく着物って「腹で着るもの」だと感じているので‥‥。その時、うまく説明できなかったので、彼女には何も言えませんでしたが。

五十肩で腕が上がらず、ひどい着姿💧

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もちろん着物を「肩で着る」のもアリだと思いますが。

えらそうなこと書いてますが、私もまだまだ、まだまだ。思い通りにならないことばかり。着付けって本当に奥が深いと思います。

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