2019年05月

ウールこわい

海外から来た技能実習生の女子たちにワンピースをお渡ししました。満面の笑みで喜んでくれたので、ありがたかったです。無事にみんなで好きな柄をシェアしたようです。一番人気は白と黒のモノトーンだったそうで、亜熱帯の国の方々なのに意外でした。今の若い世代のファッションって、世界規模でクール志向なのかしらん。


さて先日「不織布の着物収納ケース」のおかげで、手持ちの着物がコンパクトに収納できたことを書きました。


着物の収納の悩みが消えた!


その後の箪笥の中身です。あれからさらに着物収納ケースを10枚追加注文しました。計20枚のケースの中に、36枚の着物と羽織、道行がおさまりました。やっぱりコンパクトですね。


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着物もコンパクトに収納できたし、湿気対策もしたのでひとまず安心していたのですが。ハタと気付きました。この洋服箪笥の上部には、父の形見の背広がたくさんぶら下がっているのですが、迂闊だったわ。背広といえば純毛、ウールじゃありませんか!!!


いやいやいや、ウールと正絹を同じ場所に保管するなら、防虫対策もちゃんとしておかないとあかんやん! こわいこわい。明日、さっそく新しい防虫剤を買ってこよう。


虫喰いがこわくて、ウールの着物の所有はあきらめてるし、どんなに可愛くてもモスリンは私には危険だと思う。ひょっとして、先日手に入れた人絹の長襦袢も虫に喰われやすいとか?   わからないから隔離してます。


考えれば考えるほど、こわい。素材がわからないまま、むやみに着物を増やすのはリスキーかもしれない、私の場合。






着物を解いてみたかった

秋冬向けの羽織の仕立て直しをしたいと考えています。羽裏になるようなおもしろい色柄の長襦袢はないかしらんとヤフオクを見ていたら、好きなタイプを見つけたので落札してみました。男性用のアンティークの袷長襦袢です。

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うーん、見れば見るほど好みです。ただ正絹ではなく人絹(レーヨン、スフ)らしい。人絹てばどうやって扱ったらいいのか、さっぱりわからん。なんか水に弱いそうです。洗濯はできるのだろうか。


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届いてから、いったん全部解いてみました。実は私、着物を自分で解くのは初めてで、めちゃくちゃワクワクしました。まるで着物の構造を探検する旅に出ているような気分で、解くのってすごい楽しいと思った!


が、楽しかったのは最初だけ。恥ずかしながら、着物(これは長襦袢)を解くのがこんなに大変だとは思ってなかったので、20分ぐらいでスルスル解けると思い込んでたんだよね。しつけ糸をはずすぐらいの感覚で取り掛かっていた私は本当にバカだ。


袷仕立てで細かい縫い目できっちり仕立てられていた上に、アンティーク生地が破れないように引っ張らずにそろ〜っと慎重に作業したのと、それより何より私自身が和裁を知らないまるきり素人なので、全部解くのに2時間半もかかってしまいました。いやはや、切った縫い糸を最後にむしり取るだけでも骨が折れました。着物を解くのがこんなに重労働だったとは。和裁士さんや悉皆さんを尊敬します。


時間はかかったけど無事に解けました! トキハ縫い(解き八縫い、解き端縫い)とはよく言ったもので、本当に八枚の布になるんですね!全部繋げたら反物に戻るの、スゴイと思いました。


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ところでこの長襦袢を解きながら(これが人絹なの?)と疑ってしまいました。手触りも見た目も、体温がじんわり伝わる感じも、私には「正絹」としか思えなかったのです。


ひょっとして正絹なんちゃうん?  別に人絹でもいいけど、正絹なら扱い方がわかるので嬉しいんだけど。こういう時は、端から糸を抜いて、燃やしてみるに限る。人絹か正絹か、さっそく台所の流し台で糸くずをライターで燃やしてみましたら。

ぼんっ!

な、なんと炎が出ずに小さく爆発。一瞬にして跡形も無く糸が消えてしまいました。焼失ではなく、消失なんて!こんな手品みたいな燃え方、初めてです。明らかに正絹の燃え方ではないし、ポリの燃え方とも違う。


はい、これが人絹特有の燃え方なんだそうです。火がつくと一瞬にして燃え尽きて跡形も無くなってしまうなんて、犯罪のトリックにもなりそう。なんだか江戸川乱歩のミステリーの世界だ。














本当は派手好みです

自宅に戻って夏服を取りに行った際、40代の頃ハマって集めていたジャージ素材のラップワンピースを何点かピックアップしてきました。もし着てくれるなら、海外から来た実習生の子達に貰ってもらおうと思いましてね。

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いや、派手すぎるから(若すぎるから)手放すんとちゃいますよ。私自身はおばあさんになってもこの色柄、充分着られると思ってるんです。ただ、数が多すぎて「着っきらん」ので。しかし今の若い娘さんこういう70年代テイストを着てくれるのかな?


40代に柄ものワンピースばかり着ていた反動で、着物は無地ばかりになってしまいましたが、どちらというと派手好みだと思っています。顔と性格が地味だから派手なものに憧れているのかも。


ところで、先日注文していた黒の麻長襦袢が届きました。ヤッター!

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イカした和装工房さん


サイズもピッタリ、生地もしっかり、黒の衣紋抜き、共布の腰紐まで付けてくださり大満足です。

見頃の内側にさりげなく縫い付けられた「美夜古」のタグもイカしてるぅ〜♪

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ミシン縫いです。私はLサイズを購入したのですが、水洗いして縮むのを考慮して、着丈は長めに仕上げておられます。裄が縮んでも袖の折り返しが5センチ以上あるので安心です。

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今回マジックテープ仕様ではなく、普通の長襦袢衿仕様でお願いしました。暑くてやる気が出なかった半衿付けでしたが、この麻長襦袢が届くやいなや嬉しくてピューッと付けちゃいました。先取りで絽の半衿です。次の自宅稽古で着てみようと思います。





物欲のベクトル

今日はお給料日でした。先月は残業が多かったので額面が増えていて、ホッとしました。なにせ5月は税金やら保険料やら出費がかさむ月ですからね。すこしばかり増えたからって、油断して財布の紐を緩めないようにせねば、としみじみ思いました。


というのも会社には、海外から働きに来ている技能実習生がいるのですが、彼女たちの節約の徹底ぶりったら!  安価でランチが食べられる食堂があるのに毎日ちゃんとお弁当を作ってくるし(おかずは一品だけ)、紅茶のティーバッグも二度使いするんだって! 祖国の貨幣価値の何倍もの給料を貰っても贅沢せずに、一生懸命お金を貯めてるんだよね。3年後に帰国して、家族のために家を建てたいそうです。まだ20代なのにみんな偉いです。もう50代なのに全然偉くない私は相変わらず物欲まみれですわ。


ところで先日、木綿レース着物を注文したキモノモダンさんから「キモノサンプル帖」という名の生地見本が送られてきました。手作りでオシャレですよね。ホームページから申し込めば無料でいただけます。

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私が注文した着物は上段の左から2番目の「ハナミズキ  mint」です。たまたま木綿レース着物を注文したから「木綿好き」と思ってくださったのか、伊勢木綿やデニム生地のサンプルも貼ってくださっていて、ありがたい。


そうそう! 今、私の物欲のベクトルは木綿着物まっしぐら!よくご存知で(笑)木綿着物といっても多種多様あるので、懲り出したら際限のない木綿着物沼にはまりそうで怖いのですが。


でもひとまず、ホッとしています。木綿だから。(綿薩摩や久留米絣などの工芸品は見るだけにします)




他に楽しみがない私

朝から岸和田城に行ってカフェでお茶を飲んできました。桜の季節もいいけど、新緑も素敵。しかもここはたいてい空いているから、ゆっくり散策できます。

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しかし今日は暑かったですねぇ。急激な気温の上昇に身体がついていけなくて、早くも夏バテ気味です。着付けの稽古をしたいと考えていたのですが、正絹長襦袢を見ただけでひるんでしまいました。暑くて麻長襦袢に半衿と衣紋抜きを縫い付ける気力もなく、サボタージュ(笑)


こんな日は冷たいカルピスでも飲みながら、繰り回しを考えよう♪  以前リサイクルで購入した秋冬向けの絞りの羽織があります。こちらは裄出しすれば着用できそうですが、着丈も出したいので、いったん解いて仕立て直ししようと思っています。

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あと一枚(いつのまにか増えてる^^;)こちらの未仕立ての仮絵羽状態の羽織も仕立てたいと思っております。

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つきましては、羽織二枚分の羽裏に使える正絹長襦袢地を探しています。


個人的には「裏勝り」に特にこだわりがなく、羽裏や胴裏などの裏地はむしろ白のほうがうるさくなくて良いと思っていたのですが、この二枚にかんしてはちょっと冒険してみようかなと考えています。男性用の渋い長襦袢地でも良し、華やかな友禅染でも良し。他に楽しみがない私ですのでね。時間をかけてじっくりと探したいと思います。


(追伸)あっ、もう一つ楽しみがありました。残り物のさつまいもを水に浸けて栽培しております。毎日ぐんぐん葉が大きくなるので楽しいです(笑)

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