2019年01月

ねえやばあやの着物

群ようこ著『還暦着物日記』に、「私はねえや、ばあやの着物が好きなので、奥様、お嬢様タイプの着物はほとんど持っていない」と書いてあって、「なるほど」と大きくうなずいてしまいました。


いわゆる正統派着物と呼ばれるオーソドックスな着方をしている人を大別すると、「奥様、お嬢様」タイプと「ねえや、ばあや」タイプに分かれるのではないでしょうか。おもに前者はやわらかもの、後者はかたもの、ふとものを着る人を指すとも言えるかも。(髪型やメイクも影響しますね)


しかし昔ならいざ知らず、現代日本においては、やわらかもの=上流、かたもの=下流という図式は無いに等しくなりました。群さんがお召しになるような、めちゃくちゃ高価な「ねえや、ばあや」着物もありますものね。


「奥様、お嬢様」「ねえや、ばあや」は、完璧に着る人の嗜好の問題かと。そう考えると「奥様、お嬢様」好きタイプに「もっと渋い着物を着るべき」と進言したり、逆に「ねえや、ばあや」好きタイプに「もっと華やかにしたら」と口出しするのは、たんに自分の好みを押し付けてるだけかもしれないから注意が必要ですね。(自戒を込めて)


私? 私はもちろん「ねえや、ばあや」を好むタイプです。「奥様、お嬢様」着物を着ると、居心地が悪くて目が泳いでしまう(笑)


でも実は「奥様、お嬢様」にもとても憧れているのですよ。まずは袋帯をマスターして、精進しようと思います。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


BSの演歌番組に、お着物姿が好きな神野美伽さんが出てらっしゃいました。すごく可愛いな、この小紋も♪





コウモリの帯。番組の最初のオンエアがハロウィンの時期だったのかな。





神野美伽さんが演歌界には珍しい「ねえや」タイプだから、好きなのかもしれないな。


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赤い口紅   赤い長襦袢

寒冷ストレスで身体が痛くて着付けの稽古から遠ざかっておりました。今回はリハビリのつもりで泥藍大島紬と名古屋帯にしました。


ところがこの鹿が描かれた紬の名古屋帯、予想外に硬くて締めにくく、手こずりました。3回やり直したけどうまくいかなくて、どうしてもお太鼓に折り線が出てしまいます。





先日、カスタマイズした補正布をさっそく試してみましたが、こちらはうまくいったかも。衿元と胸元が安定しました。





真っ赤な口紅も初挑戦です。いつもヌードカラーなので、赤を塗った時は「わっ! くちびるオバケか!」とビックリしましたが、写真を見るかぎり唐突感は無さそう。着物に赤い口紅はやはり合うのだと思いました。





八掛も真っ赤。長襦袢も真っ赤で、そこはかとなくポカポカと暖かい。ずっと八掛の色を替えたいと思っていますが、寒いシーズンには赤も捨てがたいのです。


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補正布をカスタマイズ

紬はそうでもないけれど、やわらかもの着物を着た時に、デコルテから胸元にかけての貧弱さが気になっています。下半身が立派なだけに、よけい目立つような。





あまり補正は好きではないのですが、補正をすることによって着付けしやすくなるなら、やわらかものだけでもやったほうがいいのかな。





ということで、使っていない補正布を取り出してみました。着付け教室に行った時、最初の授業で作ったタオル製です。丈が長いので、お腹周りまでボリュームが出て太くなるのが不満でした。





そこでカスタマイズ。補正布が帯に重ならないように裾を内部に折り込み、丈を短くしました。ついでに肩ひもの通し紐(ゴム)も両端に付けました。肩ひもを背中でクロスして、通し紐にくぐらせて固定させてから、後ろで結ぶ仕様です。





最後に、中のタオルがゴロゴロ動かないように、白糸でざくざくとステッチを刺しましたが、まるで雑巾を縫っているが如し(笑)


どんな感じになるかな〜。自分にピッタリの補正を探り当てるまで、試行錯誤してみます。


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私が一番好きな帯

連日、厳しい寒さが続きます。大寒から立春までのもっとも気温が下がる時期、私も体調を崩しやすくて、毎年インフルエンザや風邪をひいてます。今年はなんとか罹患を食い止めてますが、寒冷ストレスで身体中がカチコチで痛いのなんの。春が待ち遠しいのです。


今シーズンもヒートテックで寒さをしのいできました。昨年発売されたNYのデザイナー、アレキサンダー・ワンとコラボしたヒートテックシャツがすごく気に入って、母娘で愛用しています。


このシャツです。首まわりが絶妙に詰まっているのと、袖と着丈がしっかり長いので暖かいのです。Mサイズにして身体にフィットさせて着ています。





今日たまたま通りかかったユニクロの店舗で、一枚だけ置いてあったので買い足しました。ネットでは白のMサイズは完売なので良かったです。極暖などもっと暖かくなるヒートテックもあるようですが、私は着心地が抜群のこのシリーズが大好き。定番商品として来年も扱ってくれることを望みます。


ところでユニクロのショーウィンドウにパステルカラーの春の洋服がディスプレイされていて、目を引きました。冬の間はどうしてもダークカラーばかりになるので、淡いピンクやイエローなどを見ると思わず気持ちが和らぎますね。





上の写真は、手持ちのなかで自分が一番好きな帯です。金とパステルカラーの笹蔓文様で、春向きですね。3月に出かける予定があるので、ぜひ締めたいと思います。


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続・おひとりさまの振袖の行く末

今年の成人式はお天気が良くて、本当に良かったですね。今年は、おばあちゃまやお母さまがお召しになったお振袖を仕立て直して着る「ママ振袖」のお嬢さまが多かったようで、良かったです。もし私に娘や孫がいたら、私が着た振袖を着てくれたら心底嬉しいですもん。


【妄想】孫娘に振袖を買うなら


ところで今日は、ご主人をなくされて一人暮らしをなさっているご婦人と話をしました。世間話の合間にふと脳裏をよぎったのが(私もいずれは独りになるんだな)という、なんともいえない不安・・・。


喪失感と孤独を乗り越えるにはどうしたらいいのかな。落ち込みが深くて鬱病になったらどうしよう。


そうならないために今の仕事を大事にして、できるかぎり長く働こう。それとまわりの人にも、自分自身にも誠実に。地に足をつけて、しっかりと生きていかなくては・・・などとぐるぐる考えていました。


あと、おかしいかもしれませんが、たぶん「着物」が孤独や哀しみから私を救ってくれるような気がしています。たかが着る物なのになんで?と思われる方もいるかもしれないけど、おしゃれを心掛けることだって生きる原動力のひとつだと思うんですよね。とても大切なこと。


とりとめなく書きましたが、要は娘も孫も居ないおひとりさまの振袖の行く末をどうするかです(笑)


おひとりさまの振袖の行く末




母は「せっかくの振袖の値打ちがなくなるから絶対にダメ!」と猛反対なのですが、このまま誰も着ることなく箪笥の中で朽ち果ててしまうのは、絶対にヤダ!袖を短く仕立て直してでも、私は着たいんです。柄が大きすぎて訪問着ではなく、おしゃれ着になるかもしれませんがそれでいい。とにかく最後まで自分自身で面倒を見ようと思います。


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