2018年04月

お金持ちのアイコン

近所の書店に茶道関連の書籍を置いてるコーナーがあり、よく立ち読みしています(ごめんちゃい)。というのも茶道の月刊誌には着物のことがちょくちょく載ってるんだよね。

発売中の淡交社「なごみ」4月号は帯の大特集。 龍村美術織物の龍村社長のインタビュー、有職組紐道明の道明社長の寄稿文、茶道家の北見雅子氏による「お太鼓結び徹底解剖」、その上イラストが岡田知子さん!豪華な内容で今回はさすがに購入しました。

淡交社「なごみ」4月号



そして表紙のお写真が、龍村の威毛錦(おどしげにしき)かっこいい!!!

私、威毛錦が大好きなんです。なんといっても帯の最高峰だと思うな。お金持ちのアイコンでもあるよね。もちろん庶民の私が持てるわけもなく、お人が締めてらっしゃるのを見るだけで眼福です。威毛錦の帯を拝見した日にゃ、富貴なお品を見せてもらったな〜とすっごく得した気分になる。

最近はパーティーなど華やかな場とは縁遠くなってしまって、なかなかお目にかかれなくて残念。大阪では任侠界の親分の奥様もよく威毛錦を締めてらっしゃると思います。衣紋を背中が見えるほど抜いて威毛錦を締めると、鎧だけに武闘派そのもの。猛々しい「動」のイメージ。泣く子も黙らせるすごい迫力です。

そんないかつい威毛錦と思いきや、普通のお金持ちの奥様が締めると、いかつさはなりを潜め、端正な「静」のイメージになるんですよね。

締める人によって表情を変える、変幻自在なパワーを持つ不思議な帯だと思います。

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初めての二重太鼓

どの業種も同じでしょうが人手不足で仕事量が増えて、きついきつい。今日のオフは休養第一ということで、二度寝しました。午後からは先日の胃カメラ検査の結果を聞きに行ったところ、胃潰瘍の診断が出てショック。さっそく今日から投薬治療開始です。

病院に行く途中の公園で藤の花が満開になっているのを見て、早く藤の帯を締めなくちゃと焦りました。たんに家の中で着付けの稽古するだけなのにね。

というわけで、藤の袋帯を使って二重太鼓の稽古をしました。考えてみたらトルソーで二重太鼓をやったことはありますが、自装は初めて。

結果はさんざん。ひどいのでブログアップするべきかどうか迷いましたが、現実を見つめるために記録に残します。



手先の寸法をとりすぎて、お太鼓の真ん中に折り線が入ってしまった。二重太鼓がパカパカ浮いてる。タレが短い。全体的にゆがんでいる。

ひどい!(笑)



せっかく良い帯と着物なのに残念でした。着物は竺仙でつくった江戸小紋です。いつかこの写真を見て、笑い話に出来るようガンバロー!



帯結びはさんざんでしたが、着物はスムーズに着られたのが良かったかな。上前の衽線を右足の小指に合わせてみたり、腰紐の位置をこころもち上にしてみたら、着物がピチッと身体に沿いました。動いても崩れなかったです。衣紋は相変わらず詰まってしまいますが。

まだまだ課題が多いですが、だんだんおもしろくなってきました。着付けとは己を知ることなのだなぁ。

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私には帯付きは無理

やわらかい着物に藤の袋帯で二重太鼓のお稽古をしようと考えておったのですが、風呂上がりのすっぴん状態では腰が引けてしまい、急遽、泥大島と綴れ帯に変更しました。というわけで春らしくない装いになってしまいました。

でも大島紬ってひんやりすべすべした感触が今の季節に気持ちいいし、着付けもしやすいと思う。ああ、それなのにそれなのに。おはしょりの下から腰紐がのぞいてしまってるぞ。帯の下線もめくれ上がっているし。



伊達静の爪掻き本綴れの名古屋帯。身体にフィットする、これまた最高に締めやすい帯のはずなのに、柔らかくて重い初めての感触に手こずってしまいました。まるで生き物を巻いてるみたい。なかなか言うこと聞いてくれなくて、お太鼓もうまく決まらず。

はああ〜技術不足を痛感するばかりなり。(落胆)



そうだ!着付けのアラを羽織で隠そう。さっそく単衣の長羽織をはおってみました。うん!これで大丈夫。ああホッとしたよ〜。(笑顔)



昭和の黒絵羽の羽尺を、京都の悉皆の文字さんに単衣の長羽織に仕立てていただいたものです。地味なコーディネートだったのに、この長羽織をはおったとたん、華やかになりました。良い良い。



葦? 稲? なんの葉っぱかわかりませんが、葉っぱだけ描かれてるって珍しくないですか? 昭和の黒絵羽ってアバンギャルドだったんですね。



今日、着付けをしてみて気づきました。私には帯つきで外出するのは無理だということを。

着付けの自信がなくて周囲の視線がおそろしいです。特に電車は絶対無理。至近距離で知らない人からジロジロ観察されるもん。←私もする(笑)

着付けの自信がないこともさることながら、なんとなく帯つきって無防備な感じが私はするんです。襟や身八つ口からシュッと手を入れられないか、帯揚げや腰紐を引っ張られて、くるくる回されて「あーれー」とか(ないない)、まぁそれは飛躍しすぎかもしれないけど、ペットボトルの水をこぼされたりする危険はありますよね。

私の感覚では、帯つき姿で電車に乗るのは、カーディガンを持たずにTシャツやキャミソールだけで乗るような感じがする。関西人だからかな? 今こそ帯つきでお出かけしても自由な時代になったけど、昔の関西は帯つきで出かけないほうが良いとされてきたもんね。

そういう伝統とか決まりごとはおいといて。私自身は一年中羽織ものを着たほうが精神的に落ち着きそう。そう、春だろうが夏だろうが。羽織を着るために一年の大部分が単衣になっても良い。

ということはですね。今さらですが、私にとって増やすべきなのは着物でも帯でもなく、羽織や道中着などのアウターだよね? 紗やレースの反物を探さねば・・・。雨コートやアップルコートを含め、羽織ものをたくさん持ってる人ってかっこよくて憧れます。

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ちんちくりんのせんのすけ(竺仙)の風呂敷

先日取り寄せた山中塗りのバッグ(着物ブロガー御用達の山中塗りカゴバッグ)に、内布を取り付けたいと思いまして布を探してました。わざわざ買わなくても家にある布を使えばいいと思いついて、お気に入りの竺仙の風呂敷を当ててみますと・・・。

この牡丹模様の風呂敷、加賀紫のバッグにピッタリだわ!巾着袋に仕立てて、バッグの中身が見えないようにしたいな。



しかし裁縫に自信がない私、ミシンもないのに、いったいどうしたらいいの?

できれば、風呂敷をハサミで切りたくないんです。重宝してましたのでね。バッグの内布として活用したあと、いつかは外して、また風呂敷として使いたいんですよ。

あっ、そうか。それならばむしろミシンじゃなくて、手縫いのほうが都合がいいですよね。着物と同じだ!

チャレンジしてみよう。うまくいったら、色違いのカゴバッグのほうにも、竺仙の他の風呂敷を取り付けてみよう。

竺仙の風呂敷が、とても好きなんです。着物まわりを包むのにちょうどいい大きさだし、贈り物にもおすすめですよ。

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藤の袋帯をゲット!

昨日今日は仕事場の大掃除でした。デシャップ台(スチール製の大きな調理台)やキャスター類をひっくり返して、タワシでゴシゴシ洗うんですが、重いのなんのって!日頃、重たい食材をバンバン運んでいる肉体労働者の私も、さすがにくたびれました。

でもそんな時はこう考えることにしてるんです。

「タダで重いものを持てるなんてトクや!それどころか、重いものを運んでお給料までもらえるなんて、めちゃくちゃラッキー!」

というのも昔、東京に住んでいた頃、ダイエット目的でボディービルスタジオに通ってたんだよね。筋肉ムキムキの男性のみならず、スレンダーボディーを目指すソフトな女性コースもあったんです。とはいえそこはやはりボディービルスタジオ。メニューのほとんどが、マシーンやダンベル、プレートで肉体に負荷をかけるウェイトトレーニングばかり。重いのなんのって!

どういうわけか私以外のメンバーが、みんなセレブでね。外資系企業のエグゼクティブ、日本を代表する会社のCEO、有名な女優さん、ヒルズ族、土地持ちの資産家、パリコレのモデルさんなど。日頃重いものを持つ必要がいっさい無い人たちが、お金と時間を使って、わざわざ重いものを持ちに来てるわけですよ。みんな脂汗を流しながら嬉々として重いダンベルを持ち上げている。

それ以来、私の中に「重いものを持てるのはラッキーなこと」というヘンな価値観が刷り込まれてしまいまして。

あと、立ち仕事がつらいときもこう思うようにしてるんです。立ちながらPC作業をしてるときなど、座って仕事してる事務職の人がうらやましくて仕方ないんだけど、

「いやいや、立ち仕事してるおかげでカーブスに行かなくても運動できるじゃないか。タダで運動できてトクや!それどころかお給料までもらえてラッキー!」

前向きでしょ。はあああ〜、疲れた(笑)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ところで桜の帯を見つけることは出来ませんでしたが、その代わりにすごく素敵な藤の袋帯をゲットできたんですよ。

京都の文字さんから分けていただきました。



私は夏、秋、冬に咲く花の帯は持っているのですが、なぜか春の花だけすっぽり抜けてまして。梅のシーズンが終わったとたん、毎年途方に暮れておりましたからね。とても嬉しいです。

紗綾型の地紋も凝ってて良い帯です。



次の着付けの稽古は、この帯を締めてみようと思います。

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