単衣の長羽織も仕立て上がってきたので、今日はコーディネートを考えたいと思っておりました。が、ちょっとアクシデントが起こってしまい一日中バタバタして時間がなくなってしまいました。着付けはまた後日。

こんな感じで出来上がりました。おもしろい柄です。



ところで今回、仕立てていただいた袷と単衣の長羽織は、どちらも昔の羽尺で反物の幅が狭かったのです。裄が一尺八寸二分ある私には、当然幅が足りません。

悉皆の文字さんのご提案で裄を稼ぐために、袖の肩側に足し布(ハギ)を入れていただくことにしました。その時のやりとりです。

「足し布って、袖に布を継ぎ足すんですか?」
「そうそう。肩側か袖側、どちらにも足せますよ」
「ええっ、それって境目が見えるんですよね。継ぎ足してるのバレバレで、他人から見ておかしくないんですか?」
「おかしくないですよ。裄が長い人向けの昔からの仕立ての方法です」
「それは・・・かっこ悪いことではないんですか?」
「いいえ、全然。この人は裄が長い人なんだなと思うぐらいで、別にどうってことないですよ」

袖にハギを入れるなんて初めて!でも文字さんがおっしゃるぐらいだから大丈夫だと安心してましたし、実際に仕上がりを見て感激しました。こんなに綺麗に出来るんですね!



袖の肩側(左)にハギを入れてるの、わかりますか? ハギが入っていてもほとんど目立たないし、自然な感じで全然おかしくないと思いました。

最初は「ハギを入れるのはちょっと」と抵抗感があったのですが、短い裄で手首がニョッキリ出てしまうよりは、いっそハギを入れてジャストサイズに伸ばしたほうがよほどかっこいいと思いました。

ちなみにお相撲さんのお着物も、当然ながらハギが入ってますが、誰も非難する人はいませんよね。私も堂々とハギを入れようと思います。

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