藤の季節が終わってしまうので、慌てて藤の袋帯で着付けの稽古をしました。

着物は袷の江戸小紋。濃いグレーの鮫小紋です。両面染めでずっしりと重い上に、身長180センチ位でちょうどいいかと思うぐらい身丈が長くて。167センチの私でも、お腹回りがだぶついて本当に着づらい。(理由は後述)



今日こそ衣紋を充分抜きたかったのにうまくいかない。私も美容衿にしようかな。そして二重太鼓も前回よりはマシだけど、まだまだだなぁ。不満です。



はいはい長羽織で隠そう。あー、やっと落ち着いたよ(笑)



体感的に袷の季節も終わりそうなので、今日は袷の長羽織にしました。茄子紺の冠組に、黒と青のツートンカラーの帯揚げにして帯まわりを引き締めてみました。



長襦袢はお久しぶりの深紅。正直、赤い長襦袢が急にいやになって敬遠していたのですが、黒羽織にグレーの着物という硬質な色味から、チラリと見える赤はなかなか良いと思いました。ついでに眼鏡のフレームも赤。(羽織のしつけ糸はまだ外していません)



さて、この江戸小紋の身丈、呉服店でマイサイズに誂えたにもかかわらず、なぜ長くなってしまったのか?

それは私の若い頃のおはしょりコンプレックスに起因しているんです。成人式の振袖がプレタで、しかも当時太っていたから、全然おはしょりが取れなくてね。おはしょりを出そうとしたら着丈が短くなり、着丈を長くしたらおはしょりが1センチも出なくて。おはしょりが出てくれない自分の着姿がいやでいやで。平凡や明星のグラビアに載ってるアイドル女性の振袖姿を見ると、みんな10センチぐらいおはしょりが出てるんだよね。それがすご〜く、すごく、うらやましかった。おはしょりが出ないことがすごいコンプレックスやった。

はっきり言ってノイローゼ、おはしょり病にかかっていたと思います。それで身丈は長ければ長いほど良いのだと勘違いしてしまったのよね(笑)

この江戸小紋をつくったときに、自分の身長に合わせて測ってもらったにもかかわらず、

「反物が足りるなら、あと10センチ長くしといて下さい」

と最後に余計なひとことを加えてしまったんだよね。本当にアホ。過ぎたるは及ばざるが如し。おかげで今、おはしょりが長すぎて苦労しています。

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