熨斗目

熨斗目訪問着の誂え②

ご縁があり、いつかは欲しいと憧れていた熨斗目の着物を誂えることになりました。私にとって人生最後の経験になると思いますし、同じようにイチから着物を誂えてみたい方の参考になれば幸いなので、折を見て進行状況を綴りたいと思います。

前回の記事です ↓
着物を誂えることが決まり、まず最初に打ち合わせをしたことは、織っていただく作家さんを決めることでした。佐藤チアキ先生のご案内により京都の問屋さんに伺い、いろいろな作家さんの反物や織り見本を見せていただき、実際に触らせていただきました。

IMG_3167

日本には熨斗目の着物を製作される方が何人かいらっしゃって、ひと言で熨斗目と言っても作家さんによって布の質感が全然違うことがわかりました。どうやら熨斗目の着物をどの格で着用したいかを明確に決めることが、作家さんを選定する際の重要なポイントのようでした。

熨斗目は織の着物なので、艶やかな糸で織るなら訪問着寄りになるし、野趣ある素朴な糸で織るなら普段着に近いイメージになるらしいのです。問屋さんから教えていただき、その時まで着物の格を考えてなかったけれど、確かにそうですね! 同じ熨斗目でも訪問着として着るか、おしゃれ着として着るかでまったくテイストが違ってきます。

IMG_3166

私としては一世一代の一張羅ですので、できたら訪問着として着用できたらいいなと思いました。あ、でも私には、おしゃれ着のほうが良いのかしらん。さっそくチアキ先生にご相談。「普段着メインか、訪問着か、私ならどちらがいいと思われますか?」とお訊きしました。そしたら「訪問着としてお召しになったほうがいいと思います」とキッパリ! はあああ了解しましたぁ!先生に心酔しきっている私ですので、まさに鶴のひと声!背中を押していただき訪問着に決定しました。

IMG_4553

その日、見せていただいた織見本の生地が艶々で、今まで触ったことのないしなやかな手触りに驚きました。しわにならず、紬とは思えないような端正な質感に、こういう洗練された紬があることを初めて知りました。問屋の社長さんが推薦してくださった長野県松本市の染織作家の久保原由佳里さんの作品でした。

久保原由佳里さん! お若くてすごいキャリアのお方でいらっしゃいます。大学卒業後、東京の染織作家の柳崇さんに師事されたそうです。

柳崇さんのお着物です ↓
FullSizeRender

さらに久保原さんが地元の松本市に戻られてからは、本郷孝文さんの元で修行なさったとのことです。

本郷孝文さんのお着物です↓
FullSizeRender

久保原由佳理さんは、柳崇さん、本郷孝文さんの薫陶を受けて独立され、現在は同じく染織作家でご主人の大月俊幸さんと共に松本市で工房を構えておられるそうです。そんなすごいキャリアの気鋭の女性作家さんに熨斗目の着物を織っていただけるなんて夢みたい。なんて幸せな事なのかと思います。

最新号の『美しいキモノ』にも、久保原さんの作品が掲載されてました。着用モデルの女優さんも「今まででいちばん好きな装い」と絶賛されています。

久保原由香里さんの作品です↓
FullSizeRender

これだけは断言できます。自分一人だけの力では、こちらの作家さんにたどり着くことは、まず不可能だったと思います。身にあまるご縁を繋いでいただき、チアキ先生と問屋さんには感謝の思いで胸がいっぱいです。

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へにほんブログ村 ファッションブログ ふだん着物(和服)へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへ

還暦着物好き日記 - にほんブログ村





熨斗目訪問着の誂え①

3月に入りました。とりわけ今年の冬は寒さが厳しく長かったので、弥生という優しい語感にホッとする思いです。でもコロナ感染が終息するまでは、まだまだ気を抜けませんね。

さて、長年私が「いつか着てみたい」と憧れていた熨斗目の着物についてです。

熨斗目の着物って、デパートや大手呉服店で見たことないし、ネットでもまず販売されてないけど、いったい何処で買えるんだろう。そしてもし作家さんに製作してもらうなら伝手の無い私は誰に相談したら良いんだろう、とずっと思っていました。

とはいえ、それはまだ先の話のつもりでした。iDeCoが満期になるか年金を貰える年になってからのお楽しみにしようと漠然と考えていたに過ぎず、まさかこんなに早く熨斗目とのご縁が出来るとは思ってもみませんでした。

きっかけは昨年12月の佐藤チアキ先生主催の「花織の会」に参加させてもらったことでした。チアキ先生が懇意になさっている呉服問屋さんで、首里花織、読谷山花織などの琉球の作品を見せていただく会にうかがいました。

FullSizeRender

すばらしい作品をたくさん見せていただきました。この日の「花織の会」のことを、書かれたチアキ先生の記事です。

花織も素晴らしかったけれど、生まれて初めて足を踏み入れた京都の名門呉服問屋さんの雰囲気も素敵でテンション上がりっぱなしでした。素人の私が入れない異空間に入れていただき、チアキ先生に感謝しております。ありがとうございました。

チアキ先生にいろいろお話を伺っているうちに、こちらの問屋さんはしゃれものに強く、花織だけでなく日本全国の紬を扱っておられ、いろいろな作家さんを支援されているとのこと。着物雑誌に出ている、あの作品もこの作品も、こちらの問屋さんのプロデュース作品だと知り驚きました。


そして私が憧れている熨斗目の着物をイチから誂えることも可能で、なんとチアキ先生が窓口になって相談に乗っていただけるとのこと! 今まで、出来上がりの反物から着物を仕立ててもらうことはあっても、何もない白紙状態から着物を誂えることは人生初の経験だし、おそらく最後になるかと思います。そんな大それたこと一人じゃ心細くて恐ろしいけど、チアキ先生がそばに付いてくださるのなら安心! 


染織の知識が豊富で、趣味が良くて誠実で、理論的にアドバイスしてくださるチアキ先生ならお任せできる。これは願ってもないご縁です。せっかくのチャンス、iDeCoとか年金とか先延ばししているうちに齢を取って私自身の残り時間が少なくなってしまうぞ。 誂えるなら今しか無いんじゃね? だって今から頼んでも一年ぐらいかかりますよね。動くなら一番若い今、今しかない!(笑)


まさしく天から降ってきたご縁だと確信した次第です。ということで現在、熨斗目の訪問着の誂え企画が進行していて、ちょくちょくブログに書いていくつもりです。次からは作家さんのこと、デザインのこと、そして色決めのことなど書いていこうと思います。

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へにほんブログ村 ファッションブログ ふだん着物(和服)へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへ

還暦着物好き日記 - にほんブログ村







ランキングに参加してます♪
ギャラリー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー
  • 京都のトレンドはくすみカラー