悉皆 繰り回し

豪邸に住まう和裁士さん

顔色が沈んで60歳のおばあさんにしか見えない(60やがな 笑)ダークグレーの江戸小紋。私には似合わなくて、法事ぐらいしか着られないような気がしましたが、実は大丈夫! パァッと華やかな羽織をコーデの主役にしたい時に、この沈んだダークグレーの着物が脇役に徹してくれて、実に良い仕事をしてくれるんですよ。

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一昨年手に入れた、私には珍しいアンティークの長羽織。派手派手でたいそう気に入っております。柄オン柄にするほうが可愛いけれど、自分的には無地着物と合わせたほうが落ちつきます。アンティークであっても、正統派に寄せたいほうです。

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今この記事を書くにあたって思い出したけど、この羽織の袖丈と裄丈を直してもらいたくて、実は近所の若い和裁士さんに預けっぱなしになっています。他にも羽織の仕立て直しを2枚頼んでるんだけど、もう10か月経つのに和裁士さんから音沙汰ないんだけど。あれぇ?(笑)

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小さなお子さんがいらっしゃって子育てが大変そうだったので「私は全然急いでないので、ゆっくりお仕立てしてくださいね」と確かに私は言いました。ええ、ゆっくりで全然構わないんですけどね。でも、できたら次の羽織のシーズンにはあげてほしいなぁ(笑)

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私は着物のお仕立てや仕立て直しは、京都の文字商店さんにお願いしているのですが、裄直しなど部分的な変更は上記の近所の若い和裁士さんに頼んでいます。わずかでも、これからの若い人を応援したいと思いましてね。子育てでさぞかし物入りだろうと。

こちらの若い和裁士さんとは4年ぐらいの付き合いで毎回メールと宅配便のやり取りだけで、近所なのにお会いしたことがなかったんです。でも一度、直接打ち合わせをしたほうが良いと考え、昨年初めて仕事場(ご自宅)を訪問したのですが。

もうね、時代劇に出てくるお城みたいな門構えと石垣、立派なお庭と大豪邸で仰天しました!何もかも大きくて玄関だけでもわが家のリビングと同じ広さ!その玄関に母と私の母娘二人が充分住めると思いましたもん。

私が勝手に抱いていた若い和裁士さんのイメージがガラガラと崩れ落ちました。まるでお姫様のような暮らしのお方でした。そら、納期もあわてませんわね(笑)。若い人を助けたいなんて、おこがましかった。助けてほしいのは私のほうでしたわ。

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私が半衿付けを好きになるまで

着物を着始めた頃は半衿を縫い付けるのは時間がかかるし、綺麗にできないし、やり方にも自信がなくて、大嫌いでした。半衿付けは私にとって着物を着る際の大きなハードルのひとつで、そこを何とか乗り越えたくて、プロの和裁士さんに半衿付けを習いに行きました。

この時、先生に教えていただいた格言「半衿をていねいに縫う悪い嫁」は、私の座右の銘になったといっても過言ではありません。恥ずかしながら当時の私、半衿一枚縫い付けるのに1時間半かけてたんです。半衿にアイロンかけて二つ折りして、まち針を打って、しつけをかけてから、ちまちまと本縫い。血だらけになりながら・・・(笑)。

忘れもしない上記の半衿教室に参加した時、たまたま私の前に座っておられた女性が和裁のお仕事をなさっている方だったのです。先生の親しいお友達ということでした。着物は仕立てても、半衿まで縫い付ける機会はあまり無いから勉強しに来たとおっしゃってました。

座学でひととおり半衿の縫い方を教えていただいたあと、実践がスタートしました。各人それぞれ持参した長襦袢に半衿を縫い付けていくのですが、さすがプロの向かいの女性はものの10分で縫い終わってました。あまりの速さに驚愕した私が、
「もう終わったんですか!!!」
と言うと、
「これでもゆっくり縫ったのよ」
とおっしゃってました。

私といえば30分ぐらい経ってもまだ縫い終わらず(それでも自分では速くなったと思っていた)縫い方もたどだどしかったのだと思います。あまりの遅さ、たどたどしさに驚愕した向かいの女性が、

「(和裁をしない)普通の人が裁縫するとこんなに大変になるんですか・・・。知らなかった、こんなに時間がかかるなんて。それは大変だわ」
とおっしゃるので
「これでも速く縫っております💦」
と答えました。

その女性が強い衝撃を受けてドン引きされている様子を見て、私もショックを受けました。(そうかー、半衿付けを好きになるためにはスピードアップせなあかんな)と思いました。

裁縫できない私ですが、何枚か半衿を縫い付けるうちに、手抜きのコツがわかってきました。要は他人様から見える衣紋の内側(赤い矢印)だけ細かく縫えば、あとはザクザクで大丈夫なのだと!

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衣紋の内側とて、立っている限り身長の高い自分はあまり他人様から覗き込まれることも無いので、そんなに神経質に細かく縫わなくても良いかなと。

そして決定的に半衿縫い付け時間が短縮したきっかけは、カジュアルな装いの時に手拭いを半衿に使うようになったからだと思います。なにせ手拭いなら緊張もしないし本当に縫いやすいです。縦4つに織って木綿糸でザクザク、縫い目も大きく10分ぐらいで仕上がります。

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そんな感じでだんだん半衿縫い付けに慣れてきたので、普通の半衿でも10分ぐらいで付けられるようになりました。もちろん白衿のフォーマルの時はもっと丁寧に付けると思いますが。

今では半衿縫い付け、大好きです。半衿縫うのが楽しく感じられるようになりました。ちなみに両面テープとか安全ピンとかは便利そうですが、逆に縫い付けちゃったほうが簡単なのでは⁈と思っています。同様に、袖の振りから長襦袢が飛び出してきそうな時も両面テープではなく、針と糸で縫いとめて処理します。不器用なくせに、どこか昔風に憧れているのかもしれません。

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着物を解くの大好き

再びのステイホームの日々。仕事も休業中で時間だけは有りますので、いずれ仕立て直し、繰り回しに出したい着物をせっせと解いています。着物は縫えない私ですが、解くことは出来ますのでね。

解くことによって着物の構造も解るし、仕立ててくださった方の個性も見えて興味深いし、無心になって着物を解いている時間が楽しいです。

数年前に手に入れた単衣の結城紬。たぶん地機の本場結城紬だと推測していますがわかりません。今年、同じ色目のピンクの結城紬を手に入れたので、こちらの解いたほうは色を掛けてもらい、袷に仕立て直そうと思います。地色は暗い紫、ボルドー、阪急マルーンが良いかなと考えてます。

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いただきもののビリジアングリーンの紬の単衣。身丈、身幅、裄、袖丈、すべてが小さかったので解きました。解いてビックリ、反物の耳、縫いしろ全部に5センチおきにハサミで斜めに切り込みが入れてありました。これは仕立てのテクニックのひとつなんでしょうか? 何十カ所もある切り込みにショックを受けて、帯に繰り回そうかと思っています。

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杢目絞りの着物が見たくて、安価で購入した綸子の袷。教材感覚で取り寄せてみたのですが、きぬたやさんの絞りでは?と思っております。光る綸子は似合わないが、深緑の杢目絞りは好きなので、とりあえず解いてキープです。

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解いたことある方ならわかると思いますが、単衣のほうが袷より解くのが大変です。逆に言えば、仕立てる時も単衣だから簡単、では決してありませんよね。

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昭和の羽織ものを現代にリメイク

羽織ものの季節到来ですが、やはり一枚あると重宝するのが墨色か黒の羽織ものだと思います。黒ならどんな色の着物にも合いますし、無紋であってもフォーマル感が出て、きちんとした印象になるかと思います。

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昭和40年代に一世を風靡した黒羽織の羽二重の反物を持っていって、京都の文字商店さんで長羽織に仕立てていただきました。本当に良かったと思います。

実はその時に用意した羽二重の反物がまるまる一着分残っています。使わないまま箪笥の中に仕舞われているのですが、そちらは被布衿コートに仕立てようかと考えています。

サンプル画像です。こんな感じの被布衿コート、大きな衿と胸の花飾りが篤姫みたいで可愛いくないですか?(笑)

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さっそく裏地も調達しました。男性の袴のような縞柄です。
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黒の羽織といえばもうひとつ、こちらも昭和時代に大流行して今はリサイクルでお安く売られている鹿の子絞りの羽織。これがまた着てみるとふかふかして着心地が良くて暖かい!

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こちらの羽織も残念ながら裄が出ないので、着用をあきらめていたのですが、どうしても着たいので袖の部分にハギを入れてもらおうと思いましてね。材料用として黒の鹿の子絞りの羽織を調達しました。

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この材料でやり繰りしてもらえば、裄だけでなく、羽織丈も伸ばせるかも? わかりませんが。

来年の課題ですね。今、仕立て直しを何枚か出していて、他にも仕立てたいもの、仕立て直ししたいものが箪笥の中にゴロゴロ。悉皆貯金、頑張らないと😅

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私ってバカだなぁ

amebloのちきんさん主催の「秋着物コラボ」の皆さまの装い、楽しませていただきました。全国のお着物好きのリアルなコーディネート、私には思いもよらない発想で勉強になりました。ありがとうございました。

秋が深まると総柄が懐かしくなり、柄への欲求が高まるなーと思いました。無地好きの私でさえ、柄を欲します。あらゆる果実が描かれている下の総柄小紋は秋らしくて良かったのですが、裄が出せないことがわかったので友達にお譲りしました。

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ところでここ数日、珍しく家で針仕事に没頭してました。以前、手に入れた貴久樹のイカットの九寸名古屋帯。実は帯が50センチも長くてたいへん締めにくかったので、自分にピッタリサイズの名古屋帯(正絹)に長さを合わせて、手先をジョキジョキ切っちゃったのです。

ところが木綿のイカット帯と正絹帯では同寸でも伸縮率が違ったみたいで、いざ締めてみたらイカット帯が寸足らずになってしまって、さあ大変!

キーーーー!失敗したー!私のバカ!大慌てで手先に継ぎを足しました。せっかく良い帯なのにがっかりだ!

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頭に血が上っていたせいね。よりによって手先に継ぐか? 普通は見えないところに継ぐよね。しかも柄合わせもテキトー(下の写真)だし。ひどい💦

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この失敗は、しばらく封印して忘却の彼方に追いやっていたのですが、ある朝目覚めてハタと気づいたのです。

「あんまりだわ!帯が可哀想!」

というわけで、一念発起して(←裁縫できない)手直しをしました。手先に継いだ布をはずして、帯結びで見えなくなる1巻目の脇の位置に「移植」しました。柄合わせも頑張った!(笑)

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今まで放置していて悪かったね。はあああ〜気持ちがスッキリした!

これに気を良くして、古い正絹八掛を洗って替え袖を縫ってみました。簡単だと思っていたのに、手縫いだしマジックテープを縫い付けないといけなかったので、不器用な私には時間かかりました。

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さっそく、うそつき長襦袢に装着しました。さすがに正絹の替え袖はテロンとした肌触りで快適です。ちなみにこの長襦袢の下半身部分も、ポリ布をはずしてベンベルグの裾よけに付け替えています。

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市販の物を自分仕様にカスタマイズできるようになった自分を褒めてあげたい気分!節約できたし!

これで秋冬も、着物の裄が多少短くたって着用できますわ。

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だったら総柄小紋、着れたのにね。手放して残念なことでした。私ってやっぱりバカだ。

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