着物歴10年を超えてから自覚したことは「自分が一番好きな着物は紬の訪問着である」という事実です。特に熨斗目が大好き。

よく「紬の訪問着は格が高いのか低いのか、中途半端でいつ着るかわからない」とおっしゃる方もいますが、中途半端だからこそ、帯次第で格上げしたり格下げできますので、めちゃくちゃ便利な着物だと私は思うのです。紬の訪問着ってアートや文化や教育と相性ぴったり! つまり、オシャレはしたいがチャラチャラしたくない時に着たいですね(笑)

私的には、どんなに派手な絵羽がドーンと描かれて(織られて)いる訪問着であっても、紬だというだけで気持ちが鎮まり着ていて落ち着きます!

なので、佐藤チアキ先生が先月京都で開催された、えこひいき染め織り講座『織り絵羽の着物の会』には、万象繰り合わせ、万難を排して参加してきました!

チアキ先生のご説明によると

織り絵羽とは、染め加工で絵羽模様を施したものではなく、織りで絵羽模様を織りだしたもの。なので、糸の用意の段階で、計算して、糸を染めないといけないので、手間がかかっているものです。さらに、たて糸もよこ糸も絣糸の場合は、特に大変」


ということです。私が持っている紬の訪問着は染め加工で絵羽を表しているものもあります(これも好き)ので、そちらは織り絵羽とは呼びませんね。 


そしてチアキ先生が講座でお持ちくださった着物はすべて「織り絵羽」ばかりで、すべて好きすぎて発狂しそうになりました(笑)

花織の織り絵羽、タテヨコ絣の塩沢御召、横段と絵絣と格子、郡上紬、米沢の白根澤、芸術的な細かい絣の大島紬、民藝の作家による織り絵羽!etc そしてなんと!チアキ先生が大好きな作家さんの作品で、仮絵羽で出来上がってきたばかりの織り絵羽のお着物も、この日の講座で初めて見せてくださいました。本当に眼福でした✨

また織り絵羽に合わせる帯もたくさん見せてくださり、この帯たちもすごい作家や織元のお品ばかりでクラクラしました。手仕事の織り絵羽には、やはり手が込んでいる帯を合わせたほうが釣り合いがとれるのですね〜。勉強になりましたわ〜。

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チアキ先生が「私は着物を着始めたときから、紬が好きで、ずっと紬好きは変わらないのですが、最近になり、織り絵羽を着るようになりました」と、おっしゃっていました。織り絵羽の生産は産地ものの一部と工芸作家さんが制作されているだけなので数がとても少ないそうです。どおりでリサイクル市場にあまり出てこないはずですわ。

現在活躍されている国画会系の作家さんたちの「織り絵羽」が、きもの雑誌の表紙やグラビアを飾り、伝統工芸展などに出品されて、、、まさに令和のトレンド着物だと言えましょう。皆さまもぜひ「織り絵羽」の魅力に触れていただきたいと思います!


さて、この日私が講座に着ていったのは伊那紬です。実は数年前にこちらの伊那紬の色違いの反物に一目惚れ。チアキ先生を通じて織元さんに希望の色を伝えて織っていただいた着物です。グリーンの横段と格子とストライプも可愛く、なにより無地場の純白色が眩しいほどの白で、本当に素敵な着物なんですよ!

こちらの着物は絵羽ではなかったので互い違いの段熨斗目でも仕立てられましたが、文字商店の一級和裁士さんにお願いして段を繋げて「織り絵羽」に仕立てていただきました。

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私のお気に入り、一張羅の着物です。2月のきもの文化検定パーティーに着ていく前に、チアキ先生にお見せして、チアキ先生にしつけ糸を切っていただきました。

ありがとうございました。

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