先日のきもの文化検定祝賀会のコーディネートです。

多色に染め分けされた辻が花の訪問着は、今となっては恩讐の彼方(笑)30年前の結納の時に着ていた着物です。当時は袖丈が1尺4寸ありましたが、1尺3寸に直しました。

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30年前の着物を古くならないように着るため、帯から小物までコーディネートを地元のKIMONO CLUBの先生に相談して決めました。

袋帯は葡萄色の正倉院唐草文様。帯締めは伊賀組紐の貝の口浮舟。帯揚げは生成りの丹後縮緬。白の塩瀬半衿に淡いピンクの重ね衿を細く入れました。畳表の草履に鼻緒は龍村織物です。

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着付けはホテルに着いてから自分でしました。なんと私にとって無くてはならない重要な着付けアイテム・コーリン和装締めを家から持ってくるのを忘れてしまって、目の前が真っ暗になってしまいました。よりによって一番大事な物を忘れてくるとは、、、その後は記憶がありません(笑)心折れたまま着付けをして、お太鼓は低いし、右のおはしょりがもたついてしまって、一からやり直すにも時間が足りなく、不本意な出来になってしまいました。

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しかしながら、私の着付けの不出来を補ってなお余りあるのが、雅先生がセットしてくださった綺麗な夜会巻きヘアでした。早朝に雅先生のお教室でセットしていただいてから会場入りしたのですが、「いち髪、に化粧、さん姿勢」とはよく言ったもので、やっぱり髪の威力は大きいですねぇ。ヘアセットが突出して綺麗なので、着付けの不味さや小さな失敗なんてどこかに吹っ飛んでしまいました(笑)

この日のセットのことを雅先生が詳しく書いてくださっています。ありがとうございました。

もちろんプロの雅先生がセットしてくださったのですから、当然綺麗に違いないわけですが。

雅先生が考案された夜会巻き自体が、私の髪にすごく向いてるようです。実は下の写真は今日撮影したもので、不器用な私がやっても夜会巻きが上手く出来てるのです。今朝も、朝わずか1分で夜会巻きを仕上げて、その後半日バタバタ仕事してから着付け教室に来たのですが、その間アレンジがゆるまず一度も手直ししなくて済みました。

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おかんさんからも「もう貴女はこの夜会巻きを極めはったらいいわ。あれこれ手を出さずにこれでいきはったら」とおっしゃっていただいているので、私自身もそうしようと思います。

それでとうとう私、決意しました。今まで「もう齢だから」とか「いつかショートヘアに戻すから」「カミソリで剃れば済むから」など、やらない理由を並べてきましたが、近々思いきってうなじの永久脱毛のカウンセリングに行ってこようと思います。ありがたいことにアドバイザーとして、おかんさんが付いてきてくださるそうです。本当に心強いです😭

(京都ホテルオークラの金屏風の前で着姿を撮影してくださった方に御礼申し上げます。ありがとうございました)

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