大昔の話です。私が通っていた女子大は制服があったので、当時自分が持っていた服は制服か部屋着しかありませんでした。ですのでたまにクラスメイトと街に繰り出したり、コンパに出かけることになったら、着ていく洋服がなくて、いつも困っていました。前日にあわてて、翌日着ていく服を探しに、梅田の阪急ファイブやナビオ阪急、三宮さんちかタウンやトアロードをさまよっていました。

卒業して社会人になってからも、私の「洋服難民」状態はしばらく続きました。とりあえず入社式と研修期間はスーツを着ておけば良かったのですが、配属も決まり仕事が始まり通常モードになった途端に、毎日の通勤着がなくて途方に暮れました。

特に翌日に歓迎会とか、アフターファイブに皆で出かけることになると、少しは小綺麗にしていきたいのに着ていく服がない。仕方ないので会社帰りに阪急ファイブやナビオに買いに走ったのですが、翌日の服を探すというギリギリの切羽詰まった状況で、本当に自分が着たい服を探せるわけもなく、いつも妥協してましたね。当時はファストファッションなどなく、国産アパレルばかりでしたので、ブラウス一枚、スカート一枚買うのも最低1万円はしました。

社会人一年生の給料で高価な洋服を買えるはずもなく、欲しいものと予算の折り合いがつかず、いつも苦しんでました。ワードローブも揃ってきて、ある程度好きな服も買えるようになったのは社会人三年目ぐらいからですね。

若い頃味わった、慌てて前日に服を買いに行くという切羽詰まった経験は、私にとってトラウマになってしまいました。クローゼットを開けると、好きな服がズラリとぶら下がっていて選び放題、当日の朝気ままにコーデを決めるという映画のヒロインみたいな状況にめちゃくちゃ憧れてたんですよ(笑)

私のファッションの理想は、自分のクローゼットの中には、サイズも合っていてきちんと手入れされた好きな服ばかり並んでいて、たとえば自分の体調が悪かったり、つらいことがあって気持ちが落ちていたりして、その日着るコーデをちゃんと考える気力がなくてテキトーに選んだとしても、やっぱりオシャレだった、、、、が理想ですね(意味わかります? 笑)

着物にかんしても、奇をてらわない、ありきたりの正統派の着方で、意識も別に高くないけど、なんかオシャレな人。そんな人に私はなりたい。(これが難しい)

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