大阪は今日から緊急事態宣言が発出されました。また辛抱、我慢の閉塞的な日々が続きますが、どうかウィルスの感染拡大が抑えられますよう、踏ん張ろうと思います。
さて、先日の記事「着物は腹で着る?」の続きです。
努力家で器用な彼女は人一倍早いスピードで着付けをマスターしたのですが、コロナ禍でお出かけもままならず着物を着る機会もなく、いったん着物から離れてしまいました。
で先日、約一年ぶりに自宅で着物を着てみたら、着付けがまったくうまくいかなくなっていて愕然としたそうです。あちらこちらが皺だらけ、帯結びも何回やり直しても納得いかなくて、(一年前は簡単に出来たのになぜ下手になったんだろう)と。
その後、練習を重ねて自宅でなるべく着物を着ているらしく「全然自信がないけれど」と言いながら、着姿の画像を送ってくれました。それを見て私は思いました。(すごい!お腹で着物を着てる!)
一年前の彼女は、そつ無く綺麗に着物を着ていたけれど、どこか借着みたいでよそよそしい着姿だったような。でも一年後の今はすっかり板について安定感、こなれ感が漂っていました。やっぱり継続は力なり、何事も上達するには時間をかけることも必要だと思いました。
画像が無いので、先月京都に行ったときのお写真を。私の着姿より、後ろ姿のおかんさんのセルフヘアセットに注目!お綺麗でお上手ですよね!

私自身、プロではなくイチ愛好家に過ぎず、着物について語れるような立派なスキルも経験もありませんが、たまたま自分が料理を作る仕事をしてますので、よく着物と料理を対比させて考えることがあります。
私が思うに、着物と料理は共通点がある。どんなに新鮮で高級な食材を、最高の技で美味しく調理したとしても、最後の盛り付けが汚くうまくいかなければ、すべてが台無しです。100点満点の食材、100点満点の調理が、盛り付け次第で120点にも20点にもなると思います。料理を生かすも殺すも盛り付けの美しさ次第です。
これを着物に置き換えてみたら、盛り付け=着付けですよね。人間国宝の作家さんが最高級の糸で染織した手の込んだ布を、一流の和裁士さんが最高の技術で丁寧に着物にお仕立てしても、最後に着たときの着付けの技術がまずければ、すべての価値が台無し! 逆に安価な素材の着物でも着付けが抜群に美しければ化けます。着付けの技によって、着物と着ている人が燦然と輝いて素敵に見えると思います。
そう考えると着付けって重要です。手順さえ覚えればOKではなく、そこから先の研鑽をたゆまず積んでいきたいものだと思いました。これは正統派着物の人だけでなく、和洋ミックス派など「自由に」着物を着ている人だって同じだと思う。いや、むしろ和洋ミックス派の人のほうが、綺麗に演出する努力を常に続けているような気がします。
さて、先日の記事「着物は腹で着る?」の続きです。
努力家で器用な彼女は人一倍早いスピードで着付けをマスターしたのですが、コロナ禍でお出かけもままならず着物を着る機会もなく、いったん着物から離れてしまいました。
で先日、約一年ぶりに自宅で着物を着てみたら、着付けがまったくうまくいかなくなっていて愕然としたそうです。あちらこちらが皺だらけ、帯結びも何回やり直しても納得いかなくて、(一年前は簡単に出来たのになぜ下手になったんだろう)と。
その後、練習を重ねて自宅でなるべく着物を着ているらしく「全然自信がないけれど」と言いながら、着姿の画像を送ってくれました。それを見て私は思いました。(すごい!お腹で着物を着てる!)
一年前の彼女は、そつ無く綺麗に着物を着ていたけれど、どこか借着みたいでよそよそしい着姿だったような。でも一年後の今はすっかり板について安定感、こなれ感が漂っていました。やっぱり継続は力なり、何事も上達するには時間をかけることも必要だと思いました。
画像が無いので、先月京都に行ったときのお写真を。私の着姿より、後ろ姿のおかんさんのセルフヘアセットに注目!お綺麗でお上手ですよね!

私自身、プロではなくイチ愛好家に過ぎず、着物について語れるような立派なスキルも経験もありませんが、たまたま自分が料理を作る仕事をしてますので、よく着物と料理を対比させて考えることがあります。
私が思うに、着物と料理は共通点がある。どんなに新鮮で高級な食材を、最高の技で美味しく調理したとしても、最後の盛り付けが汚くうまくいかなければ、すべてが台無しです。100点満点の食材、100点満点の調理が、盛り付け次第で120点にも20点にもなると思います。料理を生かすも殺すも盛り付けの美しさ次第です。
これを着物に置き換えてみたら、盛り付け=着付けですよね。人間国宝の作家さんが最高級の糸で染織した手の込んだ布を、一流の和裁士さんが最高の技術で丁寧に着物にお仕立てしても、最後に着たときの着付けの技術がまずければ、すべての価値が台無し! 逆に安価な素材の着物でも着付けが抜群に美しければ化けます。着付けの技によって、着物と着ている人が燦然と輝いて素敵に見えると思います。
そう考えると着付けって重要です。手順さえ覚えればOKではなく、そこから先の研鑽をたゆまず積んでいきたいものだと思いました。これは正統派着物の人だけでなく、和洋ミックス派など「自由に」着物を着ている人だって同じだと思う。いや、むしろ和洋ミックス派の人のほうが、綺麗に演出する努力を常に続けているような気がします。