3月に入りました。とりわけ今年の冬は寒さが厳しく長かったので、弥生という優しい語感にホッとする思いです。でもコロナ感染が終息するまでは、まだまだ気を抜けませんね。

さて、長年私が「いつか着てみたい」と憧れていた熨斗目の着物についてです。

熨斗目の着物って、デパートや大手呉服店で見たことないし、ネットでもまず販売されてないけど、いったい何処で買えるんだろう。そしてもし作家さんに製作してもらうなら伝手の無い私は誰に相談したら良いんだろう、とずっと思っていました。

とはいえ、それはまだ先の話のつもりでした。iDeCoが満期になるか年金を貰える年になってからのお楽しみにしようと漠然と考えていたに過ぎず、まさかこんなに早く熨斗目とのご縁が出来るとは思ってもみませんでした。

きっかけは昨年12月の佐藤チアキ先生主催の「花織の会」に参加させてもらったことでした。チアキ先生が懇意になさっている呉服問屋さんで、首里花織、読谷山花織などの琉球の作品を見せていただく会にうかがいました。

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すばらしい作品をたくさん見せていただきました。この日の「花織の会」のことを、書かれたチアキ先生の記事です。

花織も素晴らしかったけれど、生まれて初めて足を踏み入れた京都の名門呉服問屋さんの雰囲気も素敵でテンション上がりっぱなしでした。素人の私が入れない異空間に入れていただき、チアキ先生に感謝しております。ありがとうございました。

チアキ先生にいろいろお話を伺っているうちに、こちらの問屋さんはしゃれものに強く、花織だけでなく日本全国の紬を扱っておられ、いろいろな作家さんを支援されているとのこと。着物雑誌に出ている、あの作品もこの作品も、こちらの問屋さんのプロデュース作品だと知り驚きました。


そして私が憧れている熨斗目の着物をイチから誂えることも可能で、なんとチアキ先生が窓口になって相談に乗っていただけるとのこと! 今まで、出来上がりの反物から着物を仕立ててもらうことはあっても、何もない白紙状態から着物を誂えることは人生初の経験だし、おそらく最後になるかと思います。そんな大それたこと一人じゃ心細くて恐ろしいけど、チアキ先生がそばに付いてくださるのなら安心! 


染織の知識が豊富で、趣味が良くて誠実で、理論的にアドバイスしてくださるチアキ先生ならお任せできる。これは願ってもないご縁です。せっかくのチャンス、iDeCoとか年金とか先延ばししているうちに齢を取って私自身の残り時間が少なくなってしまうぞ。 誂えるなら今しか無いんじゃね? だって今から頼んでも一年ぐらいかかりますよね。動くなら一番若い今、今しかない!(笑)


まさしく天から降ってきたご縁だと確信した次第です。ということで現在、熨斗目の訪問着の誂え企画が進行していて、ちょくちょくブログに書いていくつもりです。次からは作家さんのこと、デザインのこと、そして色決めのことなど書いていこうと思います。

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