地元の弥生文化博物館で開催の「とんぼ玉100人展」を観に行ってまいりました。朝夕は涼しいけど日中は蒸し暑いので夏仕様のコーデにしました。着物は絹と麻の交織(十日町夏結城)、帯は本麻、帯揚げも半衿も絽です。

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中途半端な季節に、プレタのシースルー長羽織が重宝しました。そしてひそかに秋を取り入れたのが足元。

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丸屋さんの倉敷帆布草履を初下ろし。丸屋さんが「とても履きやすい」とおっしゃってましたが、その通りでした。台が足裏に吸いつくようにフィットして、草履の重みも心地よく、自分にはかなり合うと思いました。

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最初の一足は紺にしましたが、来年はまた違う色でリピートしたいと思います。

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その後、着物好きの奥さんがお買い物があるというので、いつもの古布の店に行ってきました。そちらのお店は店舗というより、個人の邸宅でオーナーさんが蒐集した古布や着物を販売しておられて、看板を掲げてなく口コミのみ。

3年ほど前に、着物好きの奥さんに連れてきてもらって以来、私は10回ぐらい通っているかな。大島紬も結城縮も本塩沢も能登上布も宮古上布もこちらのお店で購入させていただきました。

もちろん私一人でそのお店に行くことはなく、必ず紹介者の着物好きの奥さんと一緒に伺って買い物をします。

それでかねがね思っていたことがあって、奥さんと私とでは、買い物の仕方がまったく違うなぁと気付きましてね。どう違うかというと、私の場合はできれば店の全部の品物を見て選びたいので、自分から動いて見に行って発掘してくるスタイル。それに対して奥さんは、お店のなかで座ったままでオーナーさんに「こういうの無いかしら?」「おすすめはありますか?」と訊いて、品物を提案してもらうスタイル。リサイクルショップであっても、奥さん自ら掘り掘りしている姿を一度も見たことないです。

きっとこれは「呉服屋の担当さん」がいる方ならではの買い物スタイルなのでは?ある日、奥さんにこのことを言うと、

「そうねぇ。あたくしオーナーの目利きとセンスを全面的に信頼してゆだねて買ってるから、自分では選ばないのよ。あたくしは物というより、人を選んで買い物しているの。もちろん呉服屋の担当者もそんな感じでお付き合いしてるわ」

なるほど、私とは違うわと思ったものです(笑)

ところがこの日、奥さんと私がお店に入った途端オーナーさんが昂奮した面持ちで、

「Jガールさん、あなた本場結城紬が欲しいって何年も前からおっしゃってたわね。本当に素晴らしい、いいのが見つかったのよ。証紙はないけど間違いない品物でサイズも大丈夫です。次回ご覧になりますか?」

と、いきなりおっしゃったので、「お願いします」と即答しました。どちらかというといつも評価が辛口で、そこまで強く品物を推してこられるのは初めてなので、よほどオーナーがお気に召した結城なのでしょう。

どんな地色か、どんな模様か、そしてお値段もさっぱりわかりませんが、きっと私の好みも懐具合もご承知の上で勧めてくださっているに違いありません。もちろん私もオーナーさんを全面的に信頼しているので不安はありません。初めて「人」から着物を買います。


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