松竹映画「男はつらいよ」シリーズの終盤を観てますと、娘の結婚式に参列するため、母親が部屋でひとり、黒留袖を自装しているシーンがありました。演じているのは夏木マリさんだったのですが、黒留袖に締めた袋帯のお太鼓が、えらいゆがんでいるのが印象的でした。

プロに頼まず着付けをしているリアリティーを出すために、きっと撮影現場で「ゆがんだお太鼓でいきましょう!」となったんでしょうね。提案したのは監督か、あるいは衣装さん、もしかしたら夏木マリさん自身のアイデアかもしれません。

このお芝居を見て、私は思いましたね。いつも自装するときお太鼓がゆがんで気にしていたのですが、別にどうってことないんだなと。むしろ個性だったり、愛嬌の範疇なのかも。少なくとも着付けにおける致命的な失敗ではない。そこより大事なポイントあるよね、衿とか。

ちなみにそのときの夏木マリさんの黒留袖姿、ゆがんだお太鼓以外は完璧にピシッとキマッていました。

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先日、炎天下の京都で浴衣を着て、思いっきり汗をかいて帰宅しました。もちろん想定内なので絞りの浴衣も自宅で洗濯する予定でしたが、脱いでみると意外と浴衣には汗が響いてなかったのです。そのかわり素肌に巻いたガーゼ布、綿とポリの長襦袢、腰ひも、伊達じめ、は汗ぐっしょりになっていました。

速攻でガーゼ布、長襦袢、腰ひも、伊達じめ、足袋を洗濯機に放り込んで洗剤入れてスイッチオン!「えーい、ついでに夏用の輪出しの帯揚げも汗まみれになってるから一緒に洗っちゃえー!」そう、調子に乗って洗濯機に投げ入れた私が軽率でした。すべて私のせいでございます。

ドッヒャーーーーーッ!やらかしたー!

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輪出しの染料が滲んでワラワラになってしまった上に、白かった絽縮緬はすっかり黄ばんでしまい、帯揚げの幅も3分の2に縮んでもたーーー!(泣)

おまけに赤い染料が、一緒に洗った白物にうっすら色うつりして、惨憺たる状況。しばし茫然自失で、意地焼けたー(byたまさん)。

ああ、なんて馬鹿なことを。思いおこせばこの輪出しの帯揚げ、黒とか紺とか白の夏着物が多い私には、赤い絞りがアクセントになって重宝してたんだわ。もう15年ぐらい使ってるからくたびれてたけど、夏用では一番気に入ってたのに。確か京都の「ゑり」がついてる店で1万2千円で買ったのよ・・・うえーん、こんな姿にしてしまい、ごめんなさい。

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しかしながら、この輪出しの帯揚げ、赤い絞りが10個も入っているにもかかわらず、いつも赤い部分が1個しか出せなくて苦労したわ。時にはまったく出せなかった日もあって、たんなる白無地の帯揚げになってましたわね。10個の絞りを全部隠せるなんて、私ってば逆に器用なのかもしれないと大いに悩んだものでした。(上の写真の帯まわりを拡大してみても赤い絞りが見えてませんね 笑)

ショックですが、またご縁がありますよう前を向いて歩くのみです。

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