奄美大島龍郷町の保育園の卒園式のお写真を拝見して「愛いのぉ♡」と目を細めておりました。本場大島紬を着たチビッ子たち、かいらしわー。(写真は南海日日新聞社のサイトより)

FullSizeRender

正直、私自身、本場結城紬への憧れが強すぎて、本場大島紬に対する思いはわりと平静でした。おそらく関西では圧倒的に大島紬が手に入れやすいからだと思います。大阪の有名リサイクルショップに行っても、大島紬は何十枚もぶら下がっているのに、結城紬は一枚あるかないか。(東日本のリサイクルショップは逆転してるのでしょうか。見てみたいものです)

そんな感じで身近ゆえに気楽に着ていたし、どちらかというと本命ではなく「困った時の大島紬」的な扱いだったかもしれません。雨が降りそうだから着ようとか、紬だけど絹練糸でやわらかものみたいだから着ようとか、地味だけど誰が見ても大島紬とわかるから着ようとか。

FullSizeRender

今まで勝手に都合のいいオトコのように捉えてきたけど、よく考えてみると雨にも強いし、花粉にも強いし、軽くて着やすいし、やわらかものに近い質感だし、シックでシュッとしてるし、しかも大島紬という最高級ブランド産であった。名実ともになんて素晴らしいハイスペックなお着物なんだろう。

FullSizeRender

ああたった今、やっと真実の愛に気が付いた。私に一番必要な着物は大島紬だったのね!今までセカンド扱いですいませんでした!アホで生意気なオンナですいませんでした!私にはもったいないぐらいでした。もう一度、心を入れ替えて大島紬を着させていただこうと思います。

そんなことを思った4月の朝(笑)