好みというのは案外変わらないもので、着物と帯の好きな文様、模様は若い頃から一貫しているように思います。昔も今も私が好きな文様は、千鳥、有栖川、コプト、インカ、海老、荒磯、梅鉢、笹蔓、稲、草紙といったところでしょうか。お花よりも動物や器物が好きです。


そしてもう一つ、めちゃくちゃ大好きなのが、威毛(おどしげ)文様です。そう、戦国武将の鎧にひっついているコレでございます↓

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威毛といえば、龍村錦帯の威毛錦が有名ですが、手が届きませんのでもっぱら鑑賞のみ。が、このたび龍村製ではない迫力ある威毛錦の袋帯を手に入れることができました。

ジャーン!強そうだよね〜(笑)

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かねてから格の高い、どんな着物にも負けない袋帯が一本欲しいと思ってましたのでね。墨黒に銀糸、金糸の全通の威毛錦の迫力にノックアウトされました。

先日着てみた辻が花の訪問着と合わせてみるのはどうかな? 辻が花は桃山時代に戦国武将が好んだ文様らしいので、武士つながりで辻が花と威毛はマッチングすると思ったんですよね。

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さっそく置きコーデで試してみましょう。うーん、どうなんでしょうね。この着物に黒い帯を載せるのは、唐突感が強くて抵抗あります。ちょっと違和感。

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テーマが武士の装いだから、帯締めは貝の口亀甲の一択でした。着物と帯の色合わせの唐突感を緩和するためには、帯揚げの色を工夫するしかなさそうです。

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ああでもない、こうでもないと手持ちの帯揚げをいろいろ合わせてみたのですが、私の力量では上の二枚のコーディネートが精一杯!

いやぁ、格の高い装いのコーデは本当に苦手です。慣れてないのでどうしたらいいか、まったく自信がありません。とにかく一度着てみよう。