2020年07月

念願の草履を挿げてもらいました

東京国立博物館「きもの展」に行く前に、念願の丸屋履物店さんに寄らせてもらいました。最近丸屋さんは通販にも力を入れておられて、楽天でも下駄や草履を注文できます。が、せっかく上京するのでぜひとも目の前で鼻緒を挿げていただきくて、開店一番にお邪魔しました。

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今回、お願いしたのが、この3足。右上が芳町下駄、右下がパナマ草履、左下が濃紺の帆布草履です。

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実は一年前にお訪ねしたとき、晴雨兼用に上の写真の芳町下駄を購入したのですが、その時に挿げていただいた遠州木綿の鼻緒が、やはり雨天では濡れてしまって具合悪いのではないかと思いましてね。

今回、丸屋さんにお願いして芳町下駄の鼻緒をエナメルに付け替えていただきました。左が完成品、右が爪革を装着した時。これで大雨でも安心です。

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そして今回、念願叶って購入したのが、何十年も前から憧れていた夏草履のパナマ。鼻緒も夏らしく小千谷縮を挿げてもらって、なんて涼しげで上品なのでしょう!足をいれてみると、めちゃくちゃ軽くて快適でした。

丸屋さんのサイトで「今日の一足」として紹介してくださったので、こちらでも掲載させていただきます。
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そしてもう一足「履きやすい」と丸屋さんがイチ押しの帆布草履の濃紺を購入して、芳町下駄から外した遠州木綿の鼻緒を挿げていただきました。(こちらの草履は友人からの贈り物。紺色と帆布が好きな方なので選んでみました。ありがとうございました)
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この日、丸屋さんを出て東京国立博物館に行くとき、雨なら時雨下駄、晴れならパナマ草履にしようと思っていましたが、晴れたのでさっそくパナマを初下ろししました。マスクで表情がわかりませんが、新しい草履で喜んでいる(笑)

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そして、大昔に大阪で購入した畳表の草履も丸屋さんに持参して、鼻緒の調整をしていただきました。ゆるゆるでつんのめりそうになってましたが、バッチリ合わせていただきました。
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ちなみに丸屋さんのサイトにも書いてますが、一番格が高いフォーマルな草履は畳表なのだそうです。黒留袖、振袖、花嫁衣装などの礼装には畳表の草履が正式だとか。ただし私の畳表の草履は重ねの数が少なく台が低いので、フォーマルにはならず男性の雪駄に近いかも。畳表はずっしり重くて安定感があり、袷着物の重量感とバランスが釣り合うので、私は年中履いてます。

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ということで、たくさんの草履と「きもの展」の重い図録を風呂敷に入れて、まるで行商のおばさんみたいなスタイルで大阪に帰りましたとさ。

丸屋履物店さんのサイトです。
来年もまた、丸屋さんで草履か下駄をつくりたいです!生きる目標だ!


東京国立博物館「きもの展」へ

弾丸旅で東京国立博物館「きもの展」に行ってきました。天気予報に雨マークがあったので、雨ゴート兼ちりよけを着て行ったら上野に着いたら晴れてきました。

でも、ひと足先に鑑賞なさったみーさんのブログに館内の冷房がよく効いていると書いてらっしゃったので、私もコートを着たまま入館しました。コートを着てちょうど良くて助かりました。ありがとうございました!

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一人で行ったので自撮りしようとしたら、通りかかった美人さんがシャッターを押してくださいました。宮古上布に芭蕉布の帯の素敵な女性で、はっきり言って私よりもその方のお写真を撮りたかったぐらいです(笑)

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最初で最後、もう二度と観られない、という思いで背水の陣を敷いて鑑賞しましたが、どの作品もたいへん素晴らしく、格調高い日本の染織の技に心が震えました。着物史の大河の潮流がよく理解できましたし、本当に来て良かったと思います。

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あまりの素晴らしさに、後日通販で送ってもらうつもりだった重い図録を買ってかえってきました。ずっしり重くて持って帰るの大変でしたわ〜。

帰りの東京モノレールで。着物は能登上布、帯は薄茶の羅。肌襦袢の上からガーゼ布をぐるぐる巻きにして、本麻の長襦袢を着ましたが、汗対策もうまくいってなかなか具合良かったです。

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帰りの飛行機から富士山が見えました。久しぶりに青い空を見たなぁ。

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「きもの展」の前には、品川宿の丸屋さんで草履を挿げていただいたので、また紹介させてください。


グレイヘアの現状と展望

今日は美容室に行って久々に「三毛猫ヘア」にしてきました。グレイヘアに茶色と黒のメッシュを入れて三色になるから三毛猫です。

髪の長さもショートからボブに移行させて、着物ヘアにスタイリングしやすい「面」を作る予定です。

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ヘアカラーを止めて、グレイヘアにしてから3年ぐらい経つでしょうか。それなのにいまだに同居の母から、毎日必ず「髪を染めろ攻撃」を受けます。

「老けて見える」「おばあさん丸出し」「顔が膨張して見える」「白髪染めをしないのはみっともない」「普通に黒か茶色に染めなさい」

もう3年間欠かさず、来る日も来る日も「髪を染めろ」と言われ続けて、あまりにうるさいので(もう、染めてしまおうかなー)と思ったことも二度や三度じゃありません。

その母は84歳にして、毎回美容室で真っ黒に染めているので確かに若く見えるらしく、58歳グレイヘアの私と並んでいると「姉妹に見える」と言われることがあります。(つまり私が老けて見えるということ 笑)

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ここ数年でグレイヘアが市民権を得て、「早くグレイヘアになりたい」と憧れを抱く若い女性もいらっしゃいますが、先に言うときます。周囲(おもに家族)の反対や説得、攻撃に打ち克つパワーが要ります。攻撃といっても親身になって本音の意見を言ってくれてるわけだから、無下に出来ないだけに、つらい。

私が言うのもアレですが、グレイヘアはなんといっても老けます!黒髪や茶髪より上に見られること間違いなしです!

私の友達で、シニアモデルとしてテレビや雑誌に出ている綺麗な女性がいて、所属事務所のマネージャーが「お願いだからグレイヘアになって」と頼んでくるのだそうです。なぜならグレイヘアのほうが仕事の需要が多いらしいのです。でも同僚のシニアモデルさんたち、誰もグレイヘアになりたがらないらしい。だって老けてしまうもんね。

ということで、一見もてはやされて人気のグレイヘアですが、現状はまだまだ二の足を踏む人が多いですね。

それならなぜ私がグレイヘアを続けているか? それは精神的な解放感、自由の心地よさに他ならないからです。もし私が今も白髪染めを続けていたとしたら・・・美容室で染めた当日が最高潮で、日が経つにつれて根元がどんどん白くなってきますよね。つまり減点方式。

ところがグレイヘアの人間は、白髪が出てきたほうが嬉しいので、日が経つにつれて白髪が伸びてくるとラッキー。つまり加点方式。

あと、グレイヘアに派手はありません。赤でもオレンジでも蛍光色でも、何でもナチュラルに着られるようになります。ファッションの選択肢が大きく拡がると思います。

私自身、まだまだ修行中ですが、おしゃれなグレイヘアのマダムになれるか、疲れた白髪のおばさんに甘んじるか、心してかからなきゃ!

おしゃれなグレイヘアのマダムのakeさん!見習いたい!





着物を解き人生を振り返る

なかなかゆっくり京都を満喫する気分にはなれません。取り急ぎの用事をこなすために四条河原町に行ってきました。とんぼ返りでしたが、都会の真ん中でレトロな喫茶店を見つけましたよ。四条河原町に行かれたらフォトジェニックな『築地』にぜひ!

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ところで先日、着物収納をスチールラックに変えてみたのですが、念のため一番下に「水とりぞうさん」(湿気とり)を置いてみたら、一週間も経たずに水が満杯になってしまい焦りました。設置している場所が湿気が多いのか、はたまた梅雨だから特に多いのか。

とりあえず新しい「水とりぞうさん」を3個置いたけど、他にも湿気対策を考えないといけないなーと思っています。

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さて相変わらず、予定が未確定で落ち着かない日々を過ごしています。忙しいような暇なような、ふわふわした毎日。

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ちょっと気持ちを鎮めようと着物を解いています。針仕事は苦手だけど、着物を解くことだけなら出来ますのでね。不思議なことに無心で布を解いているうちに、どんどん気持ちが和らいできました。

着物を解いてると、シュッシュッと簡単に解ける部分と、慎重にはずさないと解けない難しい部分があって、山あり谷ありでまるで人生の縮図だなと。着物を解きながら、わが人生を振り返っております(笑)




若い頃の浴衣の趣味

エペル嬢さんのツイートで、アフリカの布で名古屋帯を自作なさっている記事を拝見して、目が♡になりました。アフリカンファブリックのお太鼓柄がなんと「扇風機」なんですよ!ギャーッ、かわいいったら!(エペル嬢さん、ツイートを貼らせていただきます)


アフリカと扇風機、個人的にとても懐かしいです。実は私が最初に就職した家電メーカーでは、海外向け輸出製品の企画を担当していました。当時(ウン十年前)アフリカ向けに扇風機が飛ぶように売れましてね。南アフリカ、ケニア、モーリシャス、ジンバブエ、カメルーン、コンゴ、ナイジェリア・・・。たくさんの国と取引してました。

今のサーキュレーターみたいなお洒落なデザインではなく、何の変哲もない普通の扇風機でしたが、当時のアフリカの人たちにとっては贅沢品で富裕の象徴だったようです。中東寄りのエジプトなどは、扇風機の本体も羽根もゴールドで金ピカでおもしろかったです。

当時、アフリカではファブリックの模様になるほど、扇風機が憧れの的だったのですね。その布が時を経て日本にやってきて、まさか名古屋帯に変身するとは。なんだか悠久の浪漫を感じます。エペル嬢さんのお太鼓姿、これからも楽しみにしております。

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ところでシンエイさんのサイトを眺めておりますと、一枚の浴衣に目が留まり、思わずポチッとしてしまいました。冷やかしで眺めていただけなのに。

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実は10年以上前のこと、呉服屋さんで購入した浴衣の反物を紙袋に入れて地下鉄に乗ったあと、自分の不注意でうっかり紙袋を車内に置き忘れてしまいました。

駅長室、忘れ物センター、交番にも問い合わせたけれど、とうとう見つからず。気に入った反物だったのでショックで、今でも2年に1回ぐらいその反物が脳裏によぎるのです。仕立てたかったなぁと。

そしたらネットで見覚えのある浴衣が!なんと私が失くしてしまった反物と、偶然同じ色柄の浴衣が売られているじゃないですか!夢にまで見た幻のあの浴衣と同じ!仕立てたらこんな感じだったんやね(笑)

正直あの頃の趣味と、今はちょっと好みが変わってしまいましたが、久しぶりの邂逅を楽しみにしています。届いたら着てみますね。



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