寒空の下、南国から来た二人の海外技能実習生の子らが薄着で震えながらバスを待っていました。
「えっ⁈ 貴女たち、寒くないの?」
「サムイデス」
「日本でダウン買わないの? ユニクロとか安くて暖かいのあるよ」
「ハイ。デモ買ワナイ」
「そっかそっか」
彼女たち、祖国の家族のために一生懸命日本で働いてお金貯めてるんだもんね。私とは志の高さが全然違うよ。若いのに偉い!
「わかった。セカンドハンドで良ければ、私のダウンを貴女たちにあげるよ。今度持ってくるから待っててね」
「アリガトゴザイマス」
「アリガトゴザイマス」
話の流れで、手持ちのちょっといいダウン二枚を彼女たちにお渡しすることになりました。それを渡してしまうと、それこそ私のほうがユニクロ一枚きりになってしまうけどそれで充分。まったく惜しいと思わない!
帰宅してから考えた。あれほど気に入っていたダウンを手放すのに、ケチな私がなんで惜しいと思わなかったのだろう。施しをした気分になって優越感に浸ってる?いや、違う。純粋に彼女たちを応援したいという母ゴコロ?いやいや、それはカッコつけすぎ。
最終的にこう結論付けました。高価なダウンジャケットへの執着がまったく無くなってしまった理由は、
「着物に狂ってるから」
だと。はっきり言って今の私のアタマの中は着物のことばかりで、洋服のことはこれっぽっちも無いですわ。異常よね〜(笑)
私の持論として、
「洋服がお洒落な人→和服もお洒落」
「和服がお洒落な人→洋服もお洒落とは限らない」
と思ってるんだけど(個人の感想です)それにのっとって考えてみたらば、私はどちらにも当てはまらないのでは? もう少し洋服にも気を配ったほうがいいとは思うんだけど。(いっそ和洋折衷コーデにチャレンジしてお洒落力を磨こうか)
でもとりあえず、もう洋服はいいの。残りの人生、着物に賭けるから(笑)
さて、そんな私が考えた今年のクリスマスコーデです。冬でも着られる木綿レース着物に、木綿レースの半衿で臨みたいと思います。
ちなみに昨年のクリスマスコーデは、同じ帯に白大島。
そして昨年のもう一つは、ゴールドの綴れ帯にクリスマスカラーの帯締め二本使い。着物は泥大島。