昨夜は台風10号の強風と雨のなか、仕事場から無事に帰宅しました。今日のお墓まいりも延期して、自宅でおとなしく過ごしています。


さて、上田紬のリョウマさんがSNSで「この1年で何着着物を誂えましたか?」と興味深いアンケートをとっておられました。リョウマさん、記事をリンクさせていただきます。


リョウマさんのブログ


では自分はどうかと思い、この1年で反物から仕立ててもらった着物を数えてみましたよ。


濃紺の透ける紗。昭和の美人さんが着ているイメージが強く、昔から憧れてました。私が着るとたんなる昭和の人(笑)墨黒の本麻長襦袢を合わせたら、単衣としても着られます。

IMG_0310

オールホワイトコーデの雅さんに憧れて浜紬の反物を染めずに白生地のまま仕立てました。が、白生地は白にあらず。ホワイトではなく、生成りでした。生成りのほうが自分には似合うので結果オーライかもしれませんが、ちと目論見はずれ(笑)

IMG_0592

初めての雨ゴートをフルレングスで。当初、昭和のしっかりしたリサイクル雨ゴート反物を仕立てる予定でしたが、二転三転した結果、ちりよけとしてスリーシーズン着られるようにポリエステル紗を選びました。うどん屋みたいだけど、軽いし濡れてもOKなので正解だったと思います。

FullSizeRender

歌手の神野美伽さんがお召しになっていたブロックチェックの正絹小紋が素敵だったので、私も片貝木綿のブロックチェックで仕立てました。自分史上、一番似合う着物だと思いました。いつもは自分から必死で着物に寄り添っていくのですが、この着物は着物のほうから私に寄り添ってくれるような気がしました。めったにないことなので貴重だよ(笑)

FullSizeRender

そしてリサイクルで購入した千切屋さんの絵羽羽織を、長羽織に仕立ててもらいました。(写真は仮絵羽です。仕立てあがりは涼しくなったら着てみます)こちらの羽織を仕立てる前は、「あれも羽織に仕立てたい、これも仕立てたい」と他に目移りしていたのですが、仕上がってきた途端、浮気心が吹っ飛んでしまいました。この羽織以上に好みの羽織はもう無いのではないかと。令和元年八月現在(笑)

IMG_0065

ということで「この1年で何着着物を誂えましたか?」という問いに対する答えは5着です。しかし木綿とポリとリサイクル反物を自分サイズに仕立てた私の場合、「誂えた」というきらびやかな響きとはニュアンスがちょっと違うような気がします。なので「つくった」という表現にしています。