仲良くしているお金持ちの奥さんは行きつけの呉服屋さんがあって、毎回そのお店で着物を誂えておられます。彼女のお仲間も誂え派ばかりで「高級外車一台分」とか「家一軒分」なんて表現が飛びかうぐらい、着物にお金をかけてらっしゃいます。どちらかというとリサイクル派で「ママチャリ一台分」の私とは財力が全然違いすぎて、一緒にいるのが不思議な気持ちになる時もあります。


それでも気後れせずに、彼女たちを羨んだり妬んだりしないで付き合えるのは、私がリサイクル派とお誂え派の中間だからではないかと思っています。身長が高いことが災い(幸い)して、リサイクルで買った着物をそのまま着られないことが多いので、洗い張りして仕立て直しているから結果的には誂えと同じになりますよね。


どうせ仕立て直さないといけないなら、最初から反物を買って仕立てるのも同じことなので、最近は未仕立てのリサイクル反物ばかり目が行きます。昔の反物は質がいいし、もちろん安いです。白生地をリサイクルで買って好きな色に染めてもらうのも良いと思います。


そもそも「お誂え派」と「リサイクル派」に二極分化することが、違うような気がします。着物とは、解いて洗って仕立て直しができる「繰り回し」のきく衣服です。その「繰り回し」こそが着物の最大の妙味なのでは、と思います。そこをすっ飛ばして「新品」か「古物」かだけで価値判断するのは、着物がかわいそう。


たんす屋さんが興味深い記事を書いておられましたので貼っておきます。


たんす屋さんのリサイクル通信【第217回   洗い張りと仕立て直し】


洗い張りして仕立て直すと見違えるほど着物が生き返えるので、お気に入りのおばあちゃんの着物があれば「洗い張りしたらいいよ」と若い人に言ってあげたいですね。