お着物好きの近所の奥様から、

「ちょっとJガールさん!貴女、セカンドハンドお好きよね? 実はとぉーっても素敵なセカンドハンドのお店を見つけましたよ。本当にお人柄のいいオーナーさんなの。ぜひ行きましょ!」

と前々から誘ってくださっていたのです。セカンドハンドとは、英語で中古品のこと。略してセコハン。つまりリサイクルショップのことですね。

今日初めて連れていっていただいたのですが、なんとショップではなく高級住宅地にある個人の邸宅だったのです。セコハンとかリサイクルといったお手軽な響きとは不釣り合いでした。古布、骨董と呼んだほうが相応しい。お金持ちの奥様がお気に召しただけありました。

邸宅に一歩足を踏み入れると、玄関にどーんと時代物の小袖が飾られていて美術館のよう。まごうことなき工藝の世界でありんした。

どうぞお好きな着物をどんどん試着なさってくださいませ、と勧めていただき「私にはとてもとても、拝見するだけで」と尻込みしていたのですが、チラッと値札が見えて驚愕。間違いじゃなければ、私にも買えるお値段ではないか!

そこから先は記憶がありません(笑)たくさんのお品を見せていただき、まとわせていただき、久々に、本当に久々にテンションが上がりました。めくるめく古布の世界に夢のような時間でした。何より、店主の目利きの確かさが素晴らしい。たいへん勉強させていただきました。

お商売というより、個人的に古布と着物が好きで蒐集なさっていて、気に入ってくれた人に廉価で分けておられるといった感じでした。口コミだけ。広告なし、インターネットにもお店の情報を出しておられません。そんな方もいらっしゃるんですねぇ。

今日はあまりにも時間がなかったので、頭を冷やしてから来月もう一度うかがうことになりました。実は着物を一枚取り置きしていただいています。おお、なんということでしょう!ようやくオークション熱が収まり、もう着物は増やしたくないと心に決めていたところに、第二章のファンファーレが高らかに鳴ってしまいました。ええ、はっきりとこの耳に聞こえてしまったのです。ありゃりゃ。

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