桜が満開です。お天気も良く、お花見日和の昨日、母を連れて近所のお城に行ってきました。



昨年は父も一緒でしたので、桜を愛でながら一層寂しさが募りました。そうでなくとも桜の花は死生観を象徴しているようで、屈託のない明るい花ではない気がしています。私のイメージはどちらかというと陽ではなく陰なんです。

それだけに日本人の心情にふれるんでしょうね。陰翳礼讃の世界というのでしょうか・・・深いと思います。



桜といえば、この季節になると着物愛好家はいっせいに桜を意識したコーディネートを考えますよね。私も桜柄の帯が欲しくて、昨年末あたりからちょくちょくネットで探してみたんですが。

これが意外とないんですよ、大人の桜の帯って。圧倒的に日本を代表する国花ですし、和柄のなかでもダントツ普遍的な意匠なのに。桜の帯なんて、たやすく探せると思っていたのに、無い。むしろ梅のほうが多いと私は感じました。

若いお嬢さん向けの浴衣や、振袖の帯、ポリの半幅帯には多いんですよ、桜の柄。ところが、大人向けの桜の袋帯や名古屋帯って予想外に少なくて驚きました。(たまたま無かっただけなら、ゴメンナサイ)



なぜ大人向けの桜柄が少ないのか?これまた私の勝手な推測ですが、桜の着物や帯だけ、難しいルールみたいなものが流布されていて、買い手も作り手も売り手も敬遠しているのではなかろうかと。

桜の柄を着るのはつぼみまで?
いや、三分咲きまでOK?
満開の下で着るのは野暮の骨頂?
意匠化してたらOKで写実的はNG?
幹は? 枝は? 葉は?
散った花びらはどうなん?
はぁ、通年でもいいってか?

キーーーーーーーッ!!!わからん、メンドクセー!やめたやめた、桜の柄は。着物ケーサツに何言われるかわからん!

ということを買い手も作り手も売り手も、薄々みなさん感じていて、桜柄を敬遠しちゃってるんではなかろうかと。桜の咲くシーズンが毎年流動的で時季を読まないといけないことも、難易度を高くしているかも。

まあ、季節限定の柄をまとう楽しみこそ和装の醍醐味なんですけどね。あんまり難しく考えず、それぞれのこだわりとセンスで、好きに着たらいいと思います。

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