昨日ネットで週刊文春を読んでいると、群ようこさんの新刊「還暦着物日記」の広告が載っていました。なんとその日(1月11日)が発売日ではないか! さっそく書店に走りました。





着物歴40年、着物にかんする著書にも定評ある群さんが、還暦になった今、どんな着物を好み、どんな着こなしを心がけ、着物にたいしてどんな思いを抱いているのか、もう〜〜〜めちゃくちゃ興味津々でした。


一年間の日記形式の和装エッセイで、毎月のコーディネート写真も満載。はあああ〜ため息。伊兵衛織に綿薩摩、結城に大島、黄八丈に越後上布 etc。眼福です。ご本人はちっとも鼻にかけないけれど、着物にものすご〜く情熱とお金を注いできたのがよくわかります。


まだ一度サッと読んだだけなので、第一印象だけ述べます。


ズバリ上級者向けの着物エッセイだと思いました。初心者、初級者にはちょっとハードルが高い。でもそこがとてもよかった!!!(私は上級者ちゃいますが)


この本を書くにあたり、おそらく担当編集者さんは群さんに「着物初心者に向けても書いてほしい」と望んだことと推察しますが、群さんにさらさらその気がないのが見てとれて、たいへん小気味良かったです。上から目線の人じゃないからね。それに初心者向けの指南書なら、書籍でも雑誌でもネットでも、いくらでも巷に溢れているでしょ。


もちろん初心者が読んでも、わかりやすく書かれてますよ。でも、実感としてこのエッセイのおもしろみを理解できるのは、紆余曲折を経て酸いも甘いも噛み分けた着物に慣れた読者だと思います。


そんな上級者が喜ぶエッセイを書く群さんですが、昨年の目標が「袋帯を結べるようになること」だったという可愛らしい面も。ああ、そうか、今までずっと紬などのかたものばかりお召しになってきたからですね。そういう偏愛的なところ、すごくいいなと思いました。


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