着物の知識がなくて仕事で下手打ち

朝から曇天、ときどき小雨で蒸し暑い一日でした。湿度が高くて私は暑くてたまらなかったのですが、昼間ご一緒した友達は寒いとおっしゃってて、本当に体感温度って人それぞれだな〜と思いました。和装の衣替えについても温暖化の昨今、従来のルールにとらわれず、袷でも単衣でも薄物でも、個人の体感温度で自由に着ましょうという風潮になってきています。ただし茶道の世界は除く、だそうです。


そういえば、衣替えルールが厳しい世界がもうひとつあると思います。それはお芝居、舞台演劇の世界。40代までエンタテインメント産業で働いていて、何度か商業演劇の制作にかかわった私が、当時着物の知識が無かったために下手を打った話を書きたいと思います。


ある大劇場である座長の一か月公演のプロデューサーとして、お芝居の脚本作りから制作、予算繰りをしていた時の話です。脚本の時代設定は昭和初期でしたので、和装と洋装が入り混じって舞台的には華やかで見栄えがしますよね。この場合、たいていのヒロインや主要キャストは和装で、脇の人は洋装です。主役が和装のほうが断然お客様に喜ばれますから。


舞台衣装が和装だと演じるほうも裏方もたいへんなのでは?と思われていたみたいですが、衣装さんに言わせると早着替えしないといけない場面でも和装のほうが簡単なのだそうです。役者さんが立ったまま長襦袢の上からパッと着物をはおらせて、帯をクルクルッと結んだら終わりなので。一番厄介なのが、和装から洋装に着替えたり、洋装から和装になったりするパターン。下着から着替え直さないといけないし、足袋からストッキング、髪型も変えるから非常に手間がかかるわけです。


さて、私の失敗。お芝居のストーリーは半年間の設定だったのですが、執筆してもらう脚本家さんに「桜の季節から紅葉の季節までの設定にしてください」と注文したんですね。理由はたんに夏が好きだったから。お芝居的には必然性は無かったです。


結果、衣装さんにめちゃくちゃ恨まれました。桜の季節から紅葉の季節といえば、衣替えのオンパレード。袷 → 単衣 → 薄物 → 単衣 → 袷と、3時間のお芝居の中でめまぐるしく着替えさせないといけなくて、もう大変だったと。しかも着物と帯だけじゃなくて、長襦袢も半衿も帯締め、帯揚げもすべてチェンジしないといけなくて、すごく困ったと。


「えーっ? 長襦袢なんて、ずっと同じものを着てもらってたらいいんじゃないんですかぁ? いくらなんでもお客さん、そこまで見てないでしょう」と何も知らない私がのたまうと、衣装さん烈火のごとくキレてましたね。

「何言ってるんですかっ!お客さんは役者さんの頭のてっぺんから足元まで本当に良く見てますよっ!着物がわかる人なら、半衿から、振りから見える長襦袢、帯揚げ帯締めまで、細かい所まで全部見てますよっ!  そんな絽の着物の季節に、塩瀬の半衿つけさせて役者さんを舞台に出すなんて、プロとして恥ずかしくて私たち出来ません!」


ああ、思い出すだけでも恥ずかしい。もし当時、私に着物の知識があったら、お芝居の設定を「紅葉の季節から桜の季節まで」にしたでしょうね。そのほうが労力も、衣装の予算も抑えられたでしょうに。プロデューサーとして失格でした。


でもお客様にとっては、いろんな季節の着物を見ていただけて良かったかもしれません・・・。



このワンピースは汝が着用せよ

今週は6連勤で疲れました。毎晩身体を休めるのに精一杯で、しばらく着付けの稽古をしてないので気持ち悪いです。


さて前回のブログでタンスの中の写真を載せましたが、友達から「左端の派手なワンピースは何?」と質問を受けましたので、お答えしたいと思います。というか着物の代わりに洋服を着て写真を撮って、ブログネタのお茶を濁したいと思います(笑)


一枚目。ポリエステルとスパンデックスの混紡のメイドインUSAのワンピースです。軽くてしなやかに伸びる素材でとても着やすいです。黒地に赤でパンチが効いてますね。


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黒のダウンベストを合わせてカジュアルダウンさせたら、普段の通勤着にもなりそうですね。この場合、足元はスニーカーが良し。


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二枚目は色違い。こちらはブラウン系で、自分的にはこっちのほうが好きです。スカート丈も膝頭が隠れるし、ちょうど良いです。


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カーキ色のダウンベストを合わせてみました。秋になったらこれで出かけてみよう。


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実はこの二枚のワンピースも、職場の実習生の人たちに貰っていただこうと持ってきたのですが、あいにく付属の革ベルトを自宅に忘れてきてしまったのです。せっかくだからベルトも付けてお渡ししようと思って、とりあえずタンスの中にぶら下げてました。


が、やっぱり私が着ることにします。ベルトを忘れてきたのも、「汝が着用せよ」という神の思召しかもしれません。


ウールこわい

海外から来た技能実習生の女子たちにワンピースをお渡ししました。満面の笑みで喜んでくれたので、ありがたかったです。無事にみんなで好きな柄をシェアしたようです。一番人気は白と黒のモノトーンだったそうで、亜熱帯の国の方々なのに意外でした。今の若い世代のファッションって、世界規模でクール志向なのかしらん。


さて先日「不織布の着物収納ケース」のおかげで、手持ちの着物がコンパクトに収納できたことを書きました。


着物の収納の悩みが消えた!


その後の箪笥の中身です。あれからさらに着物収納ケースを10枚追加注文しました。計20枚のケースの中に、36枚の着物と羽織、道行がおさまりました。やっぱりコンパクトですね。


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着物もコンパクトに収納できたし、湿気対策もしたのでひとまず安心していたのですが。ハタと気付きました。この洋服箪笥の上部には、父の形見の背広がたくさんぶら下がっているのですが、迂闊だったわ。背広といえば純毛、ウールじゃありませんか!!!


いやいやいや、ウールと正絹を同じ場所に保管するなら、防虫対策もちゃんとしておかないとあかんやん! こわいこわい。明日、さっそく新しい防虫剤を買ってこよう。


虫喰いがこわくて、ウールの着物の所有はあきらめてるし、どんなに可愛くてもモスリンは私には危険だと思う。ひょっとして、先日手に入れた人絹の長襦袢も虫に喰われやすいとか?   わからないから隔離してます。


考えれば考えるほど、こわい。素材がわからないまま、むやみに着物を増やすのはリスキーかもしれない、私の場合。






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